かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

プラスチックを食う菌の酵素をいじっていたら、より強力なプラスチック分解能を持つ酵素が生まれたそうです。

2018-04-17 20:55:35 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は9.1℃、最高気温は19.4℃、五條市アメダスの最低気温は7.6℃、最高気温は18.3℃でした。今日は朝からどんより曇る肌寒い中、朝から東京の某所へ仕事で出かけました。朝から出て夜に帰る弾丸ツアーで、長時間新幹線や近鉄電車に揺られるというのも中々大変なものです。
 しかし、東京は奈良よりも寒かったです。アメダスの東京のデータによると、今日の東京の最高気温は15℃ちょうど。朝の出がけはワイシャツに背広でしたが、東京についてからあまりの寒さに、こんな事もあろうかと持参していた薄手のセーターを着込んで、なんとか過ごすことができました。午後には雨も降り出して一層底冷え感が増していましたから、防寒具無しではかなり辛い一日になっていたことでしょう。なんとか無事に帰宅できてよかったです。

 さて、アメリカの国立再生可能エネルギー研究所とイギリスのポーツマス大学の研究チームが、プラスチックを消化・分解する酵素を偶然作成した、というニュースがありました。プラスチックの一種PET(ポリエチレン・テレフタレート)を食う菌は2016に京都工繊大・慶應義塾大らの研究チームによって発見、報告されましたが、今回の英米チームのものは、この菌が持つPET分解酵素ペターゼよりも分解能力に優れたものとのことです。もともとこのチームでは、ペターゼの立体構造を研究していましたが、そのプラスチックに作用する活性部位として注目された酵素の部分を、よく似た酵素であるクチナーゼに近い構造に改変してみたところ、それが偶然より高能力のPET分解能を発揮することに気がついたのだそうです。
 
 日本のプラスチック食菌のときもかなり期待をしましたが、それよりも更に強い分解力を持つ酵素、というのは一段と大きな期待が寄せられる話です。その遺伝子を適当な菌に移植してバイオリアクター化し、工業的にプラスチックの分解ができるようになれば、年間数千万トンも生産されるPETの処理が実現し、プラスチックごみの減量や海洋汚染などへの対応など幅広い活躍が望めそうですが、実用化までにはまだまだ大きなハードルが幾つも控えているのでしょうね。こういう研究にはどんどん予算を付けて、先へ進めて行って欲しいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする