ダム潰したら清流が戻るとは、溜まって動かなくなった水はやっぱり腐りやすかったのですね。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は１１．８℃、最高気温は２４．７℃、五條市アメダスの最低気温は８．８℃、最高気温は２４．２℃でした。昨夜はかなり暑く、今朝は異様に暖かかったですが、昼間もちょっと運動すると汗ばむ陽気になっていました。１ヶ月位季節先取りという感じでしょうか？　風も雨もないので桜は今が盛りとここしばらく満開が続いていますが、こんなに気温が上がったら、それだけで体力消耗して散ってしまうかもしれません。もっとも、今週末には雨が降るそうですから、今年の桜もそれまでかもしれませんね。

　さて、一昨日に、本格的なコンクリートダムの全国初の撤去工事が完了下とのことです。熊本県球磨川の中流に建設された水力発電用の県営荒瀬ダム
で、幅２１０メートル、高さ２５メートル、総貯水容量１０１３万立方メートルの立派なダムですが、ダム湖は水の入れ替えが少なく、澱んだ水と溜まった汚泥で水質が悪化、夏には酷い悪臭が近くの民家を襲うなど被害が出ていましたが、２０１０年に撤去を決め、１２年から工事が始まるや、次第に水質が改善し、上下流の水質も生物化学的酸素要求量（ＢＯＤ）が２ｍｇ／Ｌと清流と呼ぶにふさわしい値となり、様々な生物も増えて、悪化した環境が改善されてきた事が実感されていたとのことです。その工事がついに完成したことで、地元住民らによる「日本で最初にダムを撤去した町」を掲げた地域おこしの取り組みも始まって、農家レストランなどが開業しつつあるそうです。
　その撤去工事費用は、調査費なども含めて約８４億円。中々の大金ですが、子々孫々まで続く清流を取り戻せたというのは、それなりに意義深いお金の使い方だったと言えるかもしれません。
　ただ、素人目に少し心配なのは、大雨が降ったりしたら大丈夫なのだろうか？　という点です。まあ最近の異常気象でよく見られるトンデモナイ雨が降ってきたら、たとえダムがあっても到底太刀打ちはできないでしょうが、今後もそんな自然災害が起きたりしないように祈りたいです。