かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

頭上に突起を設けるだけで豪雪でも雪下ろし不要の屋根ができるのだそうです。

2018-04-18 20:49:46 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は12.4℃、最高気温は20.4℃、五條市アメダスの最低気温は10.9℃、最高気温は17.6℃でした。今日も朝からすっきりしない天気で、夜明け前には結構雨が降っていたりもしましたが、午後遅くになってようやく日が出てきました。明日は上天気の汗ばむ陽気になりそうですが、明後日以降は夏日になって、初夏を通り越して特に暑苦しい日々になりそうです。本当に天気は両極端に走りますね。

 さて、北海道の旭川市の北40キロほどのところにある上川郡剣淵町西原町の農事組合法人の倉庫が、雪が多かったこの冬、雪下ろし要らずで過ごすことができたそうです。それを実現したのが、高さ3m強と言った所のビニールハウスのような逆U字型の倉庫のてっぺんに突き立った、高さ数十センチの突起でした。屋根部分が赤く、前後の出入り口を含む壁が白く塗られているため、その突起がついたためにまるで見た目はウルトラマンの頭のように見えるとのことですが、確かに、はるか大昔の小学生のみぎり、運動着の紅白帽をつばの部分を上にして頭に載せていたのを思い出すような形状をしています。屋根に降り積もった雪がこの突起で割れ滑り落ちるのだそうで、例年2回は雪下ろしをしなければならなかった倉庫が、この冬は雪下ろし無しで過ごせたのだそうです。
 組合のヒトが別のところで同様の突起が付いた農業用倉庫が多いことに気付き、周りの農家に聞いて回って、「屋根に積もった雪が自然に割れて落ち、楽だ」と好評だったので試したそうですが、最初に思いついたヒトは中々素晴らしい工夫だと思いました。そもそもからして屋根が雪の滑りやすい形状をしている必要はあるのでしょうが、設計を工夫すれば民家でも応用できそうな気がしますし、そうなれば豪雪の過疎地で雪下ろしに苦労したり、年寄りが無理やりやって落ちて大怪我したり亡くなったり、というような悲惨な事故も防ぐことができるでしょうね。ということでググってみましたら、融雪システムは電熱を使ったり地下水を散水したり、冬の間だけ特殊な滑りやすいシートを屋根に張るようなものが幾つかあるみたいでした。でもエネルギーコストが掛かったり故障の心配があったり、いちいち面倒だったりと一長一短はあるように感じられます。屋根の素材を最初から滑りやすくして、このような滑落促進構造でも採用すれば安全安心確実に大雪の中でも過ごせるだろうに、と思わずにはいられませんでした。

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