かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

炭酸ガスの深々度地下への封入に成功、温暖化防止に少しは役立ちそう?

2019-11-26 20:29:14 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は10.6℃、昼の最高気温は13.7℃、五條市の今朝の最低気温は9.1℃、最高気温は11.9℃でした。今日は朝から曇り空で全く日差しがないまま日が暮れました。ただ雲は多かったものの雨が降りそうな気配は無かったのですが、午後7時位からパラパラと弱い雨が降り出してきました。明日は今日と同じく曇りですが、やや天候は悪化して昼間に雨が降るかもしれないそうです。明日は昼から出張で車を運転してあちこち走りますので、雨というのは少しばかり厄介ですね。あまり強く降らないことを祈りましょう。

 さて、北海道苫小牧沖で展開されている、炭酸ガスの海底下密封の実証試験が行われ、計画通り30万トンの炭酸ガスを封じることに成功した、との発表がありました。この成功を受けて、試験を委託していた経済産業省などは、実用化に向けた検討を始める模様です。
 試験は、精油所で発生する炭酸ガスを、海底に向けて掘り下げた井戸を通じて、海底下深さ1100−1200mおよび2400−3000mにある砂岩層に圧力をかけて押し込み、封じ込めを行いました。砂岩層が隙間が多く炭酸ガスを詰め込める一方で、その上は密度が高く気体を通さない泥岩層になっているそうで、ちょうど大量の炭酸ガスを詰め込んで封じるのに適しているのだとか。懸念されたガス漏れも今の所ないようで、今後も経過を観察するとのことです。
 この技術はアメリカやオーストラリア、北欧などでは既に実施されており、年間300万~400万トンの処理能力がある大きな施設もあるそうです。それなりに信頼性のある技術のようですが、我が国にはどれだけ実施可能な地層があるのか、我が国につきものの地震や火山などでせっかく封じた炭酸ガスがまた出てきたりしないのか、その時にいきなり大量噴出して海上に悪影響を及ぼしたり、徐々に抜けて海に溶けて酸性化を促したり、などなどの影響がないのだろうか、と素人目には心配になる部分もあります。
 温室効果ガスの一つ炭酸ガスをこれ以上増やさない技術としてはそれなりに役立ちそうですが、現在空気中に混ざり込んでいる炭酸ガスを減らせるわけではないので、温暖化防止と言うにはちょっと不足感のある技術ではあります。空気中の炭酸ガスを減らすには、植物を増やすか人工光合成の効率を上げて実用化するかしか無いのでしょうね。まだまだ先は長そうです。


コメント
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