奈良市の今朝の最低気温は23.8℃、昼の最高気温は33.5℃、五條市の今朝の最低気温は22.4℃、昼の最高気温は34℃でした。今日は朝からよく晴れて気温も夏らしく上がりました。わずかにマシだったのは、黄砂があまり大したことがなく、影響がほぼ無かったことです。日本海側はしっかり流れ込んできて大変だったのではないかと思いますが、京都を超えて南下してくることもなく、なんとなく遠くの山や空が霞んで見える? という程度で済んだのは僥倖でした。明日7月7日七夕の日は二四節気の「小暑」にあたり、本格的に暑くなる夏の入り口、ということだそうです。そのせいでもないのでしょうが、明日は奈良市で36℃の猛暑が予測されています。夜には雨との予報ですし、蒸し暑さがいや増しになる一日になりそうです。
さて、仙台市役所で夏の賞与を支給するにあたり、担当職員のミスにより源泉所得税の納付が遅れ、延滞税と不納付加算税合わせて約5千万円が追徴課税されるという「事件」がありました。仙台市はそれを市の一般財源から支出していましたが、この処置について、仙台市民オンブズマンなる団体が、このミスは重大な過失で、やらかした職員に損害を賠償させよと市長に求める住民監査請求を起こしました。これに対し市の監査委員は、今日になって「職員らの過失は賠償を求めるほど重大とは認められず請求には理由がない」として訴えを棄却、市民団体は「到底納得できず、市民感覚とは大きくずれていると言わざるを得ない。住民訴訟を検討する」とコメントしたそうです。
この内容、住民側としては、いらんミスをやらかした職員に対して処罰を求めたいとする怒りがあるのは理解できます。私でも地元でこんな事が起こったら、高い税金持ってくくせに一体何無駄遣いしてくれてんの?! ちゃんと真面目に仕事してるのか?! と怒り心頭になったやもしれません。とは言え、ヒトにミスはつきものですし、そのミスを最小限に防ぐために組織があって、責任者としてトップが上に座っているのですから、そのミスを未然に防げなかった市役所の組織に問題があるかもしれませんし、責任と言うならトップの市長が取るべき話です。職員が市に損害を与えるべくわざとやらかしたとか犯罪行為に組して損害を与えたというのならまだしも、ただのミスで担当職員に負わせる責は無く、それをあえて求めるのは単なる感情のはけ口を求めているだけにすぎないと思います。ミスを個人に帰したがるのは日本人の通弊な気もしますが、大事なのは今後以下にミスを防いで損害の発生を抑え込むか、そのためにはミスの原因を解明してその発生を未然に防ぐ方法を検討し実装することではないでしょうか?