今朝の奈良市の最低気温は24.1℃、昼の最高気温は34.7℃、五條市の今朝の最低気温は21.9℃、昼の最高気温は34.9℃でした。今日も暑い暑い夏の1日でしたが、午後遅くになって夕立雲があちこちで発生し、五條市アメダスのように一気に10℃も気温が下がるところもありました。我が家のある橿原市は、昨日と同様東側の桜井市などで激しい夕立がありましたがその雲はこちらまでは届かず、ひたすら蒸し暑いだけでしたが、19時頃になって弱い雨が降って涼しい風が入りだし、更に20時過ぎにも一雨あって、ようやく過ごしやすい夜になりました。昼間の暑さは相変わらずですが、夜だけでも涼しくなってくれれば、少しはマシというものです。
さて、北海道大学獣医学研究科の迫田義博教授と塩野義製薬が、渡り鳥が運んでくる鳥インフルエンザウイルスから絶滅危惧種の鳥や動物園の鳥など希少な鳥を守るため、ヒト用の抗ウイルス薬を用いた治療法を確立すべく共同開発に乗り出したそうです。これまでにも養鶏場の鶏が犠牲になり、鶏舎の鶏が万単位で殺処分されて卵が品薄になるなどもあった鳥インフルエンザですが、北海道のオジロワシや鹿児島県のナベヅルやマナヅルなど、国が指定した絶滅危惧種で艦船による死亡例や衰弱例が報告されており、動物園などでも、全国5か所でモモイロペリカンが感染して安楽死させられたり、拡大阻止のため未感染の鳥も殺処分されたりしている例が出ています。迫田教授らの研究によると、感染した鶏などを使っていくつかのヒト用抗ウイルス薬の比較試験を行い、塩野義製薬のゾフルーザがもっとも有効であることを発見しており、今後鳥の種類に応じた適切な投薬量や投与間隔を探って、治療法確立を目指すとのこと。ただ、残念ながら鶏は対象外なのだそうです。
個人的には鶏も対象にして欲しいですが、薬への抵抗性発達の可能性やら投薬に要する費用などを鑑みると無理もあるかとは思います。ただ、ひとたび発生すれば自治体職員や自衛隊員らが24時間体制で殺処分を行い、時に10万羽を超える鶏が食べられることもなく土に埋められてしまうのを見ると、その処分コストや環境への影響などけして軽視して良いものではないと思います。是非いつの日かには安価で手軽で安全な鳥インフルエンザ予防策や治療方法も確立して欲しいと切に願う次第です。