鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

格差について少し考える

2014年12月19日 17時37分50秒 | Weblog
OECDの雇用労働社会政策局のレポートの「所得格差は経済成長を損なうか?」です。

http://www.oecd.org/els/soc/Focus-Inequality-and-Growth-JPN-2014.pdf

レポートの中では、
「所得格差が拡大すると、経済成長は低下する。その理由のひとつは、貧困層ほど教育への投資が落ちることにある。格差問題に取り組めば、社会を公平化し、経済を強固にすることができる。」
と冒頭に指摘されておりそれに沿って説明が続くのですが、興味深くまた考えさせられる内容です。

このような所得格差による子供たちの教育格差への対応では、金銭的な支援がよく考えられると思うのですが、私は、子供の教育格差に対する投資は金銭的な支援を親に行うのではなく、子供の教育機会の充実のための施策にあてるようにし、なおかつ、社会(地域社会も含む)として子どもの学びを支援する体制をつくることに向けるべきだと思います。
同時に、公が介する部分で雇用の場を創出したり、支援をステップに起業できるようにするなどの仕組みづくりを考えることもありと思います。

そのような観点から、鈴鹿市にとってこれからの大きな課題は、義務教育機関の子供に対する支援の充実に、まちの資源を大きくあてることではないかと思います。しかし、人口減少と社会的環境の不安定さから考えると、そのための財源をねん出するには、鈴鹿市全体での議論が必要になってくると考えるところです。
そのまま金額的なことを増やそうと考えても、国の財政も非常にひっ迫した状況であることを考えると、鈴鹿市独自として施策を行っていくことを積極的に考える必要が出るでしょうが、公共施設やインフラの更新、高齢化社会への対応などを考えると、すべてに満足できる対応は難しくなるのではないかと考えるからです。
コメント
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