鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

伊勢型紙の渋紙のこと

2015年01月22日 13時17分37秒 | Weblog
前のブログからかなり間が開いてしまいました・・・

今回は、伊勢型紙に関して渋紙のことを考えたいと思います。
まず、白子にある大杉型紙工業さんのサイトから渋紙づくりについて

■大杉型紙工業 渋紙づくりについて

少し前のブログで伊勢型紙を残していくには、つくるための道具のことも考えることが大切ではないかと書きましたが、渋紙についても同様のことが言えます。
過去には、鈴鹿市内にも渋紙を作成する工場がいくつか存在していたと聞きますが、現在は大杉型紙工業さんだけになっているようです。そのことは、文化の継承に大きな影響があると考えるところです。

さて、渋紙づくりには当然ながら「和紙・柿渋・職人さんの技術」が必要になるところですが、渋紙作りの職人の方々以外の、和紙や柿渋に関しては鈴鹿市内で生産しているわけではなく、他地域から原料を調達しなければいけません。ということは伊勢型紙を継承していくという観点から、渋紙を生産するという点について、例えば写真だけでなく映像として記録していくことも重要でしょうし、和紙や柿渋について美濃などの生産地との連携が必要です。また、工芸品としての存在と染めに使う道具としての存在の両面で、型紙を彫るという部分からの使い勝手なども重要な要素になるのではないかと思います。

和紙については、昨年11月にユネスコにより「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」を無形文化遺産に登録されており、伊勢型紙との関連という点で追い風の部分があると思います。ただ柿渋については柿渋を生産するための柿の栽培の課題がありますし、職人の方々についてもそれで生計が成り立つかという課題を、どのように解決するのかに知恵が必要になります。

渋紙について、市の産業と文化それぞれの担当課で話を聞いたのですが、産業担当からはいろいろと情報を収集し検討しているもののなかなか難しい部分があることもお聞きしました。また渋紙の生産について、産業と文化それぞれに横断するということもわかりましたので、今後も注視していきます。
ただ、伊勢型紙と和紙のつながりから美濃地域との交流や連携を進めることはありと考えるところです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする