鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

鈴鹿市西部の可能性について

2019年05月17日 16時04分24秒 | Weblog

つい先日、県北部の新名神が開通し、椿小学校そばに鈴鹿パーキングエリアと商業施設ピット鈴鹿がオープンしました。このことはこれまでの名阪自動車道の渋滞解消や、鈴鹿パーキングエリア近辺での事業系の開発だけではなく、鈴鹿市の西部地域にとって大きな意味を持ってくると考えています。

なぜなら、二本の高速道路が開通し渋滞の解消が見込めることで、名古屋や京都などの関西圏が自動車などによる移動で、それぞれ1時間程度の所要時間の範囲に入り、自家用車はもちろんですが、高速バスによる通勤バスの可能性や、今後の自動運転技術の展開による無人バスなどの可能性も考えれば、都市圏の中に入ったと考えられるからです。この状況に、市中央部にも向上以外にも就労場所が多くあれば、将来的な可能性は大きくなると考えます。

また、高速道路とあわせて、国道306号線についても四日市の関係地域が通りやすくなったことで、いなべ市から続く鈴鹿山脈沿いの道路として、自転車やバイクなどのツーリングの視点といった、一般道による観光面でも利便性が上がっていると考えます。新名神、東名阪、それぞれのインターチェンジが、国道306と隣接しているのは鈴鹿の特徴と考えますので、その点でも可能性があると考えます。

災害リスクから考えると、鈴鹿市は南海トラフ地震や気候変動に影響による極端な気象現象などによって、水に関係する災害リスクが心配される地域が市内各地にあります。これらについては、数十年単位の長期的な影響を考える必要がありますが、西部地域は水に関係する災害リスクが、他の地域より非常に少ないと考えられます。もし、甚大な被害をもたらす災害が起こったとしたら、もし、甚大な被害をもたらす台風が頻発する時代に入るとすれば、私たちは住み替えの必要に迫られるかもしれません。そう考えると、高速道路が二本整備された現在、復興という観点から、西部地域は可能性を有しているのではないかと思います。

このような観点から鈴鹿市の西部地域を捉え直し、20年、30年後のまちの姿、住民の生活の姿を考えて、総合計画や都市マスタープランに位置付ける時期なのだと思います。その際、人口が右肩上がりになっていくという予想だけではなく、人口減少の社会の中、一方でスポンジ化していく地域があるといった社会課題も存在することを、きちんと押さえていくことが大切なのだと思います。

このような西部地域について、私が考え、このようになっていったら良いなと思うことを以下に書いていきます。;

重点的に力を入れるエリアとして、新名神鈴鹿パーキングエリアから農村環境改善センターに至る道筋の地域を、将来的に人が居住する拠点地域と考え、西部の拠点エリアとして集約、コンパクトな市街地を形成できるようにしていくということです。その考えのもとに、各種公共施設を整理することや、福祉サービスや公共交通のあり方も整理することが必要になるでしょう。;

公共施設について、西部地域には学校施設として鈴峰中学校、庄内小学校、深伊沢小学校、椿小学校、鈴西小学校があり、公民館と市民センターも存在します。また、農村環境改善センターなどもあります。学校施設について、今後、学校規模適正化事業と公共施設個別管理計画が策定され、その維持更新のあり方が具体的な課題として上がってきます。その際、これらの学校を統合し小中一貫校として、新名神鈴鹿パーキングエリアから国道306号線の間に再編整備してはどうかと考えます。;

学校施設は地域の記憶と紐付いていますから、それらも含めて、議論と合意形成に時間がかかることを考えると、早期に選択肢の一つとして提案をする必要があると思います。;

福祉サービスと公共交通について、小中一貫校として整備すると同時に、その施設を高齢者福祉も行える施設と隣接するようにしてはどうかと考えます。そうすれば、例えば給食を親子方式で実施すると同時に、その給食を高齢者の方々にも提供することが考えられますし、屋内運動場や図書館なども利用できるようにすれば、有効活用を図れると考えます。また、このように集約することと併せて、スクールバスと地域内の高齢者移動バスを併用する形にすれば良いのではないかと思います。;

このように考えることと同時に、該当地域の土地利用の考え方を転換し、公共施設周辺に住宅が建てられるようにして、西部地域内での転居も含めながら、20年程度先にコンパクトにまとまる鈴鹿市西部の拠点となれば、西部地域だけでなく鈴鹿市にとっても意義があると考えるところです。;

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