三重県は木材の豊富な県だと思います。
今は、植林してから50年くらいの、建材として利用できるものが豊富にあると思うのですが、それを公的施設の改修で活用することを、もっと考えて良いと思うのです。特に学校施設について、考え方を大きく転換してはどうかと思います。県であれば、県立高校の改修時期に入っていますし、県内各市町でも、公共施設マネジメントで学校施設の改修は待ったなしの状況です。もっと考えて良い課題と思います。
木材が重要な産業になっている自治体では、学校を建て替える際に、地元産の木材を活用して、木造の校舎などの施設を建設することが多くなっています。そのような施設をいくつか視察させて頂いたことがありますが、やはり良いものだと感じます。
ですが、鈴鹿市で改修された神戸中学校と平田野中学校を考えると、県産材の活用という部分については、個人的に活用されているとは思えない感覚です。
鉄筋コンクリート造が当たり前のように考えられていますが、構造から木材を使ってはどうでしょうか。今の技術であれば、耐火性も高くできるはずです。集成材などでも高層化ができるものが出ていますが、三重県内でできる技術や、技術を導入すれば、全県的な学校
壁や床についても利用することが良いと思います。
それを、交換しやすいものにして、20年で新しいものに交換してはどうでしょうか。
そうして、木材を循環するようにすれば、産業としての林業も持続的になり、山林も循環するものになるのではないでしょうか。