鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

若い世代の可能性

2022年07月11日 14時14分52秒 | Weblog

7月7日に白子高校で行われた「次期鈴鹿市総合計画策定のための意見交換会」の様子を、白子高校の現場で見学させて頂きました。生徒会と3年生をあわせて7名の生徒さんの参加で行われたのですが、とても良い雰囲気で最後のまとめのところまで頑張っていました。総合計画策定や都市マスタープラン改定に若い世代の参画を進めるべきだと、一般質問だけではなく、担当課で意見交換をしてきた身として感慨深いものがあります。

説明と進行は2名の市総合政策課の職員が行い、導入の各分野の取り組みを説明した後、11分野から今後10年程度の間に重要なものを選択して付箋に書き、それをホワイトボードの各分野のところに貼り付け、将来の鈴鹿市の姿を一言でスケッチブックに書くというものでした。

はじめは、生徒さんの反応はどうかなぁ・・と様子を見ながら思っていたものの、いったん作業に入ると生徒の皆さんが集中して自分の中にある意見を書き始め、そこに担当の先生も混じる形で盛り上がっていきました。

それを振り返って考えたのですが、大人として考えや回答を押し付けるわけではなく、書き込んだ内容について共感しながら現状を話すという形で、担当した市職員さんの話し方や雰囲気の努力があってこそなのですが、生徒の皆さんが「聴いてくれる」と実感するものがあったからだと思います。

ただ、現場でも感想として担当職員と意見交換をしたのですが、単発のイベントとしてしまうのではなく、継続して高校側と連携して随時意見を聴くことや、場合によっては市民参画委員の検討の場への参加を考えてもよいのではないかと思いますし、パブリックコメント募集の際に、積極的に声を聴くように行動してはどうかと思います。

そのためには職員のマンパワーも必要なところで、業務を見直したり整理することで、関わることのできる職員を増やしてはどうかと考えます。

ここからは自分の反省ですが、4年前と3年前に鈴鹿市議会で高校生報告会を開催したのですが、2019年以降、新型コロナ禍や議会内での動きの関係もあり、高校生報告会の開催がストップしています。そのことには、自分の力不足を感じますし、忸怩たる思いがあります。

来年の統一地方選後となりますが、市議会として高校生世代を中心に、若い世代とのつながり、声を聴くことを再開できればと考えています。

愛知県新城市の若者議会や、秋田県遊佐町の少年議会のような運営も考えられますが、一定額の予算を配分し、その使い道について若者で考えてもらい、予算事業として提案するという形は、首長側の提案の要素が強く感じます。もちろん、それらの事業は魅力的ですし、鈴鹿市でも実現できればと思います。

■新城市・若者議会 https://wakamono-gikai.jp/

■遊佐町・少年議会 http://www.town.yuza.yamagata.jp/ou/kyoiku/shakyo/copy_of_shounengikai_2021html

しかし、議会として取り組むのであれば、やはり“ 声を聴く ”ところにまず力を入れていくことだと考えます。そして、聴き取った意見を市議会で議論し、政策形成や課題解決に取り組み、実現できたこと実現に至らなかったこと、それぞれについて説明をすることで、若い世代とのコミュニケーションを創っていくことに力を入れることが、議会の役割なのだと思います。

その際に気を付けることは、5月に会派市民の声で参加した「第14回 日本自治創造学会  研究大会」で、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授の若新 雄純氏が表現していた「プロっぽい大人として、世界を持っているというスタンスでくる“ 界隈の人 ”」の影響をどれだけ小さくできるか、また自分たちがそうならないように配慮できるかということだと思います。

若い世代の可能性を信じ切れるか、可能性を支え切れるか、それが鈴鹿市の課題であることは間違いないと考えています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする