前半部に続いて、質問で取り上げた内容を追加します。
鈴鹿市学校適正規模・適正配置基本方針の第5章では「実施までの基本手順と検討開始時期のフローチャート」が示されています。これを見ると、小中一貫校新設の場合でも5年程度で設定されていて、保護者や地域等の意見の把握や調整の期間が短いと感じますし、合意形成を含めると、市が結論ありきで進むことが前提では?と考えてしまいます。
質問では、現方針の中で気になる校区について問いました。
ひとつは、栄小学校区や生徒数の3割から4割を占める稲生小学校区が不在のまま進んでいる天栄中学校区、次に、小中一貫校新設が考えられている鈴峰中学校区、そして、改築を控えた千代崎中学校区について大木中校区との関連から通学区域のあり方などです。
答弁は次の通りです。
「 天栄中学校区について、合川・天名・郡山の三校の学校再編に取り組んでいる。栄小学校区については情報提供である。稲生小学校区については白子中学校の通学区域弾力化で通学を認めているため、今後、天栄中学校を義務教育学校として設置をするにあたっては、稲生小保護者の意見を聴きながら、制度設計を行う必要があると考えている。
鈴峰中学校区について、令和11年度に庄内小が過小規模校となる予想のため、情報共有と説明を行いながら、検討を行っていくことを考えている。
千代崎中学校区について今後20年間は適正規模校であるが、隣接の大木中学校は令和12年度以降は小規模校となることが予想される。若松小学校区は両中学校に分かれているため、通学区域の見直しや、適正化に向けた手法について、共通理解と意見交換に取り掛かりたいと考えている。 」
もうひとつ、答弁を受け、私論となりますが以下のような考えを持つことを提示し、あらためて市の考えを問いました。
天栄中学校区の取組から考えると、校区を合川小、天名小、郡山小、栄小に鼓ヶ浦小を加えた形で考え、一貫校の配置について将来の鈴鹿の都市構造を考えながら、現在の場所、近隣教育機関との交渉、重要道路が近接するりんりん付近と議論はあり得ると考えます。
上記のように天栄中校区を考えれば、建設後約50年が経過している鼓ヶ浦中学校について、現地での建て替えでなく内陸部に移動、御座池公園を活かして近隣地に屋内運動場と校舎整備を考え、その上で稲生小学校区と白子小学校区で新しい鼓ヶ浦中校区を構成すれば、津波・高潮だけでなく海水面上昇など、将来的な災害からリスクを減らせることが考えられますし、稲生小と白子小とも中学校と連携した教育の実現などのメリットがあるのではないか、などの議論があってよいと考えます。
ただこのようなことを考え議論するためには、やはり質問主旨のオール鈴鹿体制での取り組みが必要と考えるため、あらためて市長に考えを問いました。
市長の答弁では、行政全体で考えるという方向性がきかれましたので、今後に期待するところです。