昨年暮れ、「時計工房?」や「工房は工房でも」でも触れた「英工舎(鶴巻時計店)」製の大型丸時計。
そのペイント文字盤はこんな状態・・・。
下の方は塗装が剥げ特にベースの白系塗料がポロポロと捲れて来る状態。(相変わらず以前の所有者の不出来塗装も)
一応、念のためこの状態でスキャナーで読み込み、補色に失敗した場合の紙貼りへの移行も考え、データーとして残しておく。
通常ペイント文字盤の禿げの場合、出来るだけ近似色であまり補色し過ぎず、補色跡もその時計の趣として
せいぜい、後々の禿げ防止のためクリアーを吹いて保護するぐらいで先日の「アイデアル」の文字盤なんかは
その例なのですが、この時計の場合そうも行かないようで「過ぎる補色」、全面塗りを施すことに。
文字部分を残し、ベース部分の白系を「アイボリー」と「ミルキーホワイト」の塗料を調合しながら塗ってゆく。
そして黒色の文字については通常の補色で補う。
全て刷毛(筆)塗りのため荒さは否めませんが見栄えはこの方が断然良いかと・・・。
後は十分乾燥させ保護のためクリアー(水性)を吹き付けて「過ぎる補色」は終了。