ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
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火野葦平旧居 河伯洞

2010年06月27日 | 北九州
昭和13年、『糞尿譚』で芥川賞を受けた北九州(若松)出身の作家、火野葦平。『麦と兵隊』『花と龍』などの著作で知られています。その葦平が、昭和35年にここ河伯洞で自ら命を絶ってから、今年は没後50年にあたります。


葦平が20年間暮らし、多くの作品を生み出した河伯洞。
「河伯洞」とは河童の棲む家という意味で、河童をこよなく愛した葦平らしい命名です。

縁側から見る庭。この庭で、ライオンや熊を飼っていたというから驚きです


ご遺族である玉井家から北九州市に寄贈された河伯洞。
現在は、市の指定文化財として一般公開されています。


至るところに河童をモチーフとしたユニークな置物が飾ってありました。


気持ちの良い風が通り抜ける河伯洞。当時の空気が漂っているかのようです。


河伯洞を管理されている三男の玉井史太郎氏から、
父親である葦平氏にまつわる興味深い話をいろいろ伺うことができました。


様々な遺品からも、火野葦平の多趣味さ、豪放磊落さが伝わってきます。


2階にある書斎。葦平は、この部屋で数多くの作品を書き、そして自ら命を絶ちました。


若松には、この河伯洞のほかにも、若松市民会館内にある火野葦平資料館や、花と龍に登場する安養寺、高塔山の河童封じの地蔵尊、火野葦平文学碑など、葦平の足跡を辿ることができる場所が多く残されています。比較的近いところに集中しているので、葦平の作品を片手にブラリと散策するのもいいですね。


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コメント (2)
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