ルイガノ旅日記

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しいだ梅祭り ~ 綱敷天満宮

2017年02月25日 | 北九州
先週納車されたC-HRで、築上町(旧椎田町)にある綱敷天満宮に初ドライブに出かけました。梅の名所として知られるこの神社では、折しも「しいだ梅祭り」開催中。海岸から続く参道沿いには、たくさんの露店が立ち並んでいました。


左大臣藤原時平の陰謀によって大宰府に左遷された菅原道真公が、筑紫に向かう途中で嵐に見舞われ、この近くの海岸に漂着した際、住人が船の綱を円座に敷いて迎えたことから、『綱敷天満宮』と呼ばれるそうです。


この故事からおよそ50年後、時の豊前と豊後の国主によって現在の社殿が造営され、道真公を祀るようになりました。拝殿正面、唐破風屋根の曲線が優美な印象を与えますね。


境内やその周囲には、道真公に因んで約1,000本の梅が植えられています。先週末の時点では、五分咲きくらいでした。まだしばらくは見ごろが続きそうです。


大宰府天満宮もそうですが、境内のあちこちに牛の像が置かれています。
道真公は、ご遺体を運ぶ牛車が動かなくなった場所に埋葬され、後にその場所に太宰府天満宮が造営されたと聞いたことがありますが、丑年生まれの道真公が逝去されたのも、延喜3年(903年)2月25日の丑の日であり、都から大宰府に出発した道真公を藤原時平配下の刺客が襲ったとき、可愛がっていた牛が刺客の腹を角で突き刺して命を救った故事など、道真公と牛の興味深い繋がりが長岡天満宮(京都)のHPで紹介されていました。


この日の空はくっきりと青く、清々しい一日でした。


本殿の周囲には、見事な梅林が広がっています。




淡い緑色の梅もありました。




本殿と拝殿の端正な屋根。






数は多くありませんが、紅梅も・・・・・。


狛犬の表情に、どことなく愛嬌が感じられます。


寄進された鳥居がずらり。




綱敷天満宮の参道入口には、周防灘に面する砂浜が続いています。シーズンには、潮干狩りや海水浴客で賑わうのだとか。


初めて訪ねた築上町の綱敷天満宮。均整のとれた梅の古木が多く、見応えのある梅林でした。今回は少し早かったようですが、来年もまた、梅の時期に行ってみたいと思います。ちなみに、綱敷天満宮と呼ばれる神社は、このほか神戸や博多にもあります。築上町の綱敷天満宮と同じく、住民が綱を敷いて道真公をお迎えしたと言う故事は、それぞれに共通しているようです。

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