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ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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白鳥ファミリー ~ 深坂溜池

2017年05月05日 | 山口
生まれたばかりの白鳥の赤ちゃんが見られると聞いて、先週末、下関市の深坂(みさか)溜池に行ってきました。青々とした木々に囲まれた深坂溜池は、今がまさに新緑のピークです。


堰堤で堰き止められた深坂溜池は、農水省の日本ため池百選に指定されており、周囲は、深坂自然の森公園として整備されています。


餌箱が設置してある堰堤のそばで白鳥を探していると、日頃から白鳥の世話をしている方が、岸辺の休憩場所などの見回りに同行させてくれました。母親と6羽の雛たち(写っていませんが、近くに父親もいました)。白鳥の雛をこんな間近で見たのは初めてです ヽ(^o^)丿


再び堰堤に戻って、白鳥ファミリーが近づいてくれるのを待っていると、突然、ババババッと大きな音が・・・・・・。


飛び上がるわけでもないのに、さまざまな方向に水面を滑走する父親。バサッバサッという羽音と、大きな水かきで水面を叩く音。こちらに向かってくる姿は、かなりの迫力です。


その後、雛たちを連れた母親が、静かに、優美に岸辺に近づいてきました。先ほどの父親の大爆走は、子供たちを狙う天敵(カラスなど)を威嚇し、追い払うためなのかもしれません。


6羽の可愛い雛たち。7羽孵化したのに、いつの間にか6羽に減ってしまったそうです。おそらくカラスに襲われたのだろうとのことでした。


雛たちを見守る視線の優しそうなこと。


岸壁に近づいた母子に父親が合流してきました。


母親が動くと、6羽の雛も一斉に追っかけ。ひと時も母親のそばを離れません。雛たちの姿を後から見守る父親。周囲に睨みを利かせ、家族の安全を確かめているかのようです。


餌箱に群がる雛たち。食欲旺盛です (^-^)ゞ


柔らかそうな羽毛。


この8羽の家族は、常盤公園に引っ越しすることが決まっており、このすぐあと、公園のスタッフに保護されました。鳥インフルエンザなどの健康チェックが終わると、一般に公開されるそうです。(雛を除いて親たちは、5月1日、白鳥湖で公開されました)

場所を変えて向こう岸へ。こちらには、さっきとは違う若い白鳥夫婦の巣がありました。雛は1羽だけのようです。


こちらでも、雛は母親に付きまとっていました。


父親は、まだ孵化していない4個の卵を抱きながら、木の枝を集めては巣の補強に余念がありません。


孵化して間もない雛は、母親の背中の上に乗りたい一心で、お尻のあたりをつついています。


なんとか母親の背中に這い上がろうと必死ですが、なかなか上手くいきません。


右足をかけて、よじ登り・・・・


・・・・・悪戦苦闘の末、やっとのことで、乗り込みに成功しました ヽ(^o^)丿


母親の背中で羽根に包まれて、ひと安心。ここが一番落ち着く場所なんでしょうね。


しばらくすると、雛が顔を見せてくれました。波乗りみたいです(笑)


駐車場に戻りながら、池の周囲をぐるりと散策していると、戸畑アヤメの群生を見つけました。


こちらは、帰り道に立ち寄ったレンゲ畑。芝桜のようにも見えますね。


蓮の花に似ていることから、「蓮華草(れんげそう)」と呼ばれるそうです。


二組の白鳥ファミリーの子育てを見ることができ、雛たちの愛らしさにすっかり癒された一日でした。ひと家族は常盤公園に引っ越しとなり、既に一般公開も始まっています。昭和32年以降、半世紀に亘って常盤公園のシンボルだった白鳥。この家族を先駆けとして、常盤公園に白鳥が復活する日も近そうですね。

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コメント (2)
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