ルイガノ旅日記

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小倉昭和館の思い出

2022年09月08日 | 北九州
8月10日の旦過火災で全焼し、83年の歴史にいったん幕を下ろした小倉昭和館(写真は2号館)。


壁一面に飾られていた、昭和館を応援する役者さんや映画監督の色紙の数々。高倉健さんからの手紙や貴重な映画フィルムなどすべてが焼失したと思われていましたが、昨日のニュースによると、長く大切に使われてきた映写機が瓦礫の中から見つかったそうです。


去る8月31日から9月6日にかけて、小倉井筒屋パステルホールロビーで特別優待県や前売り券の払い戻しが行われ、私たちはパスポートやチケットは購入していませんが、直接お見舞いができればと会場を訪ねました。


被災した悲しみに耐えながら、昭和館のファンや支えてくれた映画関係者への気遣いを絶やさない館主の樋口智巳さん。昭和館では、美味しい昭和館ブレンドを客席まで運んでくださったのも、今となっては懐かしい思い出です。


会場では、昭和館のファンで作る「小倉昭和館シネクラブ サポート会」による署名活動も行われていました。壁に貼られているのは、訪れた人々から昭和館への激励のメッセージです。


樋口さんから戴いた小倉昭和館の「上映スケジュール」。これが最後の発行になりますと、手渡しながら涙ぐんでいらっしゃいました。
昭和館の懐かしい写真や、1号館・2号館の思い出、デジタル映写機や35㎜映写機、神棚やサイン色紙、自慢の売店商品などについて、ファンあるいはご自身に語りかけるような文章が綴られていて、昭和館に対する樋口さんの愛着や思いが伝わってくる上映スケジュールでした。


昭和館の再建を願う声は多く、サポート会も当初はそのための募金を考えたそうですが、現時点では跡地利用策など確定していない要素もあることから、当面は行政への支援要請のための署名活動に専念しています。今後、再建の方向性が見えてきたら、募金など次の段階に進むとのことでした。署名は9月末を目途にとりまとめ、北橋市長に提出する予定です。(9月5日からは、オンラインでの署名も開始されました)
コメント (6)
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