ルイガノ旅日記

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【備忘録】自宅で観た映画(2021年9月)

2021年10月04日 | 映画や小説
『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像/Tumma Kristus』ヘイッキ・ノウシアイネン、ビルヨ・ロンカ、アモス・ブロテウス(2020年)

作者不詳の絵に魅せられた老美術商とその家族の交流を描いたフィンランド映画です。
ヘルシンキで画商を営む孤独な老人オラヴィに、音信不通だった娘からの一本の電話。問題児の孫息子オットーを、職業体験のため数日間預かってほしいという依頼でした。そんな中、オラヴィはオークションハウスで1枚の肖像画に目を奪われ、価値のある作品だと直感しますが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されることに……。オットーとともに作者を調べ始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品に間違いないとの確信に至ります。「幻の名画」を手に入れるべく資金集めに奔走するオラヴィですが、オークションは次第に混迷を深めていき、その過程で娘親子の思わぬ過去を知ることに……。

『すばらしき映画音楽たち/Score: A Film Music Documentary』ハンス・ジマー、ダニー・エルフマン、ジョン・ウィリアムズ、ジェームズ・キャメロン(2017年)

数々の名画を彩る映画音楽がどのように生まれるのかをテーマにしたドキュメンタリー。
映画のワンシーンとともに名曲創作に際してのエピソードが語られるほか、スティーヴン・スピルバーグとジョン・ウィリアムズのやり取りによって『E.T.』の音楽が誕生する瞬間の映像、ハリウッドを代表する約40人の作曲家たちへのインタビューなどが収録されています。映画音楽ファンには堪らない映画だと思います。

『ハワーズ・エンド/Howards End』エマ・トンプソン、ヘレナ・ボラム=カーター、アンソニー・ホプキンス、サミュエル・ウェスト(1992年)

イギリスの階級社会を描いたE・M・フォースターの同名の小説を、ジェームズ・アイヴォリー監督が映画化した作品。
舞台は20世紀初めのイギリス。知的中流階級で理想主義的な家風のシュレーゲル家と現実的で貪欲な実業家ウィルコックス家。美しい田舎町ハートフォードに建つウィルコックス家の古い別荘「ハワーズ・エンド」を巡る両家の関わり、それに翻弄され転落していく青年との関わりを通じて、イギリスの階級社会に潜む翳が描かれています。

『パパが遺した物語/Fathers and Daughters』ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、アーロン・ポール、カイリー・ロジャース(2015年)

ニューヨークを舞台に父と娘の絆を描いた映画。
小説家のジェイクは、自身が起こした交通事故で妻を亡くし、自分自身も後遺症の発作に苦しみながら、最愛の娘ケイティを育てるため執筆活動に没頭し、自分と娘の関係を描いた『父と娘』を書きあげました。しかしその直後、発作による転倒で頭を強打しジェイクは死んでしまいます。『父と娘』は高い評価を受けピューリッツァー賞に選ばれますが、愛する父親を失ったケイティは母の姉に引き取られました。
それから25年、大学で心理学を専攻し、カウンセラーとして信頼され、成長を遂げるケイティ。しかし、愛する人を次々と失くしてしまったトラウマから、人を自然に愛することができず、行きずりの男に体を委ねることで心の隙間を埋める日々を送っていました。そんなある日、ケイティは父の遺作『父と娘』を敬愛する作家志望の青年キャメロンに出会い、自身の過去と訣別しキャメロンと向き合う決心をします。
ケイティの子供時代を演じたカイリー・ロジャースちゃんは、アメリカとカナダで行われた大規模なオーディションで、500人あまりの応募者から選ばれたそうです。父親が大好きな天真爛漫な少女役を見事に演じています。本当に可愛らしいですよ〜♪

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4 コメント

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Unknown (ビオラ)
2021-10-06 07:13:02
お早うございます~。

ラスト・ディール~、絵に署名がないけれど、価値ある作品か・・って、すごく興味わきます・・。
>・・・その過程で娘親子の思わぬ過去を知ることに……
↑↑
こー言う一文で、さらに興味がわいて来ます💗

名画は、近代ロシア美術の巨匠・・・その画家のものなのか・・・、又、娘親子に、何があったのか・・・、めちゃ気になります~(^-^)♫

そー言えば、以前、父の家に飾ってあった、絵画・・・、絵画の裏側だったかな・・・、
作品名、作者名、作者の印・・・を確認した事がありました。

今日も、穏やかな良いお天気で、清々しい朝です~💗

素敵な1日を、お過ごし下さいませ~♪
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Unknown (Duke)
2021-10-06 08:06:29
ビオラさん、おはようございます~ (^-^)ゞ
作者不詳なんてミステリアスですよね。
イリヤ・レーピンの名に覚えがあって調べてみたら、サンクトペテルブルクのロシア美術館やモスクワのトレチャコフ美術館で観たことがありました。
それで、なお一層結構引き込まれたのかもしれませんね(笑)
お父様が飾られていた絵画、誰の絵だったのでしょう?
これもミステリアスですね~♪
秋らしい清々しい日が続いていますね。
爽やかで充実した一日になりますようにヽ(^o^)丿
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Unknown (AZM)
2021-10-10 09:18:28
おはようございます。
「素晴らしき映画音楽たち」観させていただきました。それぞれの映画音楽の工夫や苦労話をドキュメンタリー形式で観れてとても勉強になりましたし、映画音楽がさらに好きになりました。

私見ですが、「ゴッドファーザー愛のテーマ」と「荒野の七人」が取り上げられなかったのは自分的には残念でした…(-.-)

素敵な休日をお過ごしください(^^♪
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Unknown (Duke)
2021-10-10 14:35:55
azmさん、こんにちは~ (^-^)ゞ
『素晴らしき映画音楽たち』をご覧になったのですね。
名曲が誕生する陰には、様々な努力や時には偶然などがあるんですね。
『荒野の七人』のテーマって、すぐには思い出せませんでしたので、ネットで検索しました。
曲を聴き、出演者の顔ぶれを観ているうち、もう一度映画を観たくなりました (^-^)ゞ

azmさんも充実した週末をお過ごしください~♪
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