平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ライアーゲーム 新しいドラマ形式

2009年11月11日 | その他ドラマ
 相変わらず面白い。
 戸田恵梨香さんもすっかり大人になりましたね。
 2年でこんなに変わるんだ。

 ひとつ発見したことがあります。
 「ライアゲーム」は「医龍」ではないか。
 たとえば音楽や顔のアップの使い方はまさに「医龍」の演出にそっくり。
 そう言えば、秋山(松田翔太)や直(戸田恵梨香)がスローモーションで歩いてくるシーンがありましたが、あれは朝田が手術の際に歩いてくるシーンと同じ。

 一番の類似点は解説。
 「医龍」では朝田が行う困難な手術を上から、佐々木蔵之介さんの藤吉先生や夏木マリさんが解説するという作劇だったが、このライアーゲームも同じ。
 福永(鈴木浩介)の戦いぶりを上から秋山がしっかり解説している。
 おそらくこのふたつの作品は同じスタッフなのだろう。

 そしてこの<解説>というドラマ作りは盛り上がりますね。
 仮に「ライアーゲーム」をミステリーと考えてみる。
 ミステリーでは通常、主人公はいくつもの試行錯誤を経て真相にたどりつく。
 視聴者もその試行錯誤につき合うわけだが、ライアーゲームは違う。
 試行錯誤を経ずに秋山がズバリと解説してくれる。
 「そういうことだったのか」と真相がわかる瞬間は快感だが、その快感をすぐに味合わせてくれるのは、この手法だからこそ。
 現在の視聴者は真相にたどりつくまでの試行錯誤が結構面倒くさいんですよね。すぐに結論がほしい。
 全クールを使って真相を明らかにした「チームバチスタ」なんかは本当にたるかったですから。
 その意味で「ライアーゲーム」「医龍」の解説形式は21世紀の新しいドラマの形と言えるかもしれません。


コメント (6)
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