平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

JIN -仁- 第7話 教え教えられる

2009年11月24日 | 大河ドラマ・時代劇
★人は教え教えられて前に進んでいく。

 今回はそんなお話でした。
 仁(大沢たかお)は江戸の人に医術を教えていますが、江戸の人から逆にさまざまなことを教えてもらっているんですね。
 洪庵(武田鉄矢)からは医の道について。これからの生き方について。
 仁は洪庵にこう言われる。
 「より良き未来をお作りなさい。誰もが笑って暮らせる平らかな世をお作りなさい」
 咲(綾瀬はるか)からは<天命>について。
 「いかに生きるべきか、天命を授かる時が来る」
 あるいは以前、仁が咲に語って忘れていたこと。
 「神は乗り越えられない試練を与えない」
 龍馬(内野聖陽)からは争う国内を<一つ>にするという手紙。
 これで仁は漢方と自分の医学を合わせた病院を作ろうと思う。

 仁は洪庵、咲、龍馬に与え、逆に彼らから与えられている。
 これが人と人の絆。
 だから仁は「孤独なんて感じませんでした。こんな自分を信じ支えてくれた方がいましたから」と語ることが出来たんですね。

★仁と洪庵、咲、龍馬の関係は面白いですね。
 まず仁と洪庵。
 彼らはお互いを<師>だと思っている。
 洪庵は病身で苦しいのにもかかわらず、仁が訪ねてくれば「私の師だ」と言って着物に着替えて応対する。
 仁も<先生>と言って、自分がどう生きるべきかを問う。
 
 仁と咲は名コンビ。
 一応、師弟という関係だが、咲の方が腹が据わっている。
 皮膚移植の手術。ペニシリンがないと聞かされて動揺する仁に、咲は「今日は蒸しますね、先生」と額の汗を拭く。
 未来に変えることに悩んでいると、咲は「南方先生が悩むのはそれしかありませんから」と、しっかり仁の心の中を読んでいる。
 ふらふらしている仁を何だかんだで助けているのは咲なのです。
 しかも同時に仁のことが好きで尊敬している。
 こういう女性は現代にはいませんね。

 そしてラスト、仁と龍馬。彼らは友人であり、良き競争相手。
 特に龍馬は仁に刺激を受けて、どんどん自分の道を歩んでいる。
 「南方先生はすごい方じゃ、自分も負けていられない」という気持ちを原動力にしている。
 今までは龍馬が仁の背中を追っていた感じだが、それもそろそろ逆転しそう。
 今度は仁が龍馬に刺激を受けてがんばる番だ。

 この三者三様の人間関係はいいですね。
 実にうらやましい。

※追記
 しょうゆメーカーのヤマサが登場!
 今回の放送でヤマサの売り上げが上がったのでは?
 ちなみにこの番組のスポンサー・東芝の創業者もこの時代の人。
 <からくり儀右衛門>
 どうせならスポンサーよいしょで<からくり儀右衛門>も登場させればいいのに。

※追記
 咲の兄(小出恵介)の描写が気になりますね。
 野風とともに「自分は蚊帳の外」とつぶやいている。
 もしかして龍馬を暗殺するのは咲の兄?


コメント (2)
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