平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

どうした、民主党?

2009年11月20日 | 事件・出来事
 民主党が法案を強行採決。
 僕は民主党を支持する立場だが、これをやってはいけない。

 政治家の方に釈迦に説法だと思うが、民主主義とは手間のかかる不効率なシステム。
 逆に効率がいいのは法も議会も関係ない独裁国家。
 即断即決、指導者の意思で政策をすぐに実行出来る。
 民主主義国家なら手間のかかることをよしとし、議論を尽くさなければ。
 どんな情況、どんな理由があっても。

 僕は別にいいのですよ。
 もと官僚が日本郵政の社長になっても。(役所が決めたものではなく政治家が決めた人事でもあるし)
 マニュフェストの実行が遅れたり、断念するものがあっても。(税収が40兆を割るのですから)
 多少のブレがあっても。(初めてのことで慣れていないのでしょうから)
 多少の政治資金に関する不透明があっても。(人間、生きていれば汚れはつくものですから)
 だが土台がしっかりしていなければいけない。
 土台とは民主的な手続き。議会でしっかり話し合うこと。
 国会運営の難しいことはわからないが、民主党はそこにこだわる政党であってほしい。
 
 また今回のことは民主党の戦略としてもまずい。
 民主党の戦略とは何かといえば、<自民党と逆のこと>をすること。
 <コンクリートから人へ>はまさに自民党とは逆のこと。
 <弱者救済><格差是正>もそう。
 国民はそれを支持したのだ。
 ところが今回の強行採決は自民党と同じことをやっている。
 何だ、自民党と同じか、と思ったら、国民はたちまち離れていってしまう。
 そうしたら、再び政治不信だ。
 新しい政治を信じようと思っている国民を失望させてしまう。
 民主党でも自民党でもないとしたら、国民はどこに行ったらいい?
 共産党やみんなの党では小さすぎるし。
 もしかしたら戦前のように軍部の方に行ってしまうかもしれない。

 ということで現在の民主党は民主主義という点でも重要なのですよ。
 ここで民主主義にこだわり踏ん張らないと、つまり議会で納得いくまで議論をしないと、この国の民主主義は崩壊してしまう。

 民主主義の不効率を大事にしましょう。


コメント
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