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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

平清盛 第41回「賽の目の行方」~賽の目はめまぐるしく変わるものぞ、上がりじゃ!

2012年10月22日 | 大河ドラマ・時代劇
 清盛(松山ケンイチ)は、<賽の目を自由に出せる>ようになったようである。
 西光(加藤虎ノ介)の息子たちに対する強訴。
 結果、息子たちは流罪、西光の発言力は弱まり、後白河法皇(松田翔太)の力も削がれた。
 この強訴の背後で糸を引いていたのは清盛。
 清盛の陰謀は見事に成功した。
 ついに清盛は、5+6=11という賽の目を、自らの力で出すことが出来たのである。
 清盛は、福原に都をつくることで<加茂川の水>を、延暦寺を取り込むことで<山法師>を、そして今回陰謀によって<賽の目>を支配した。
 すべてを掌中におさめた。
 だから重盛(窪田正孝)にこう言う。
「賽の目はめまぐるしく変わるものぞ、上がりじゃ!」

 では清盛は完全に勝利したのか?
 清盛が出した賽の目は11。
 一方、後白河法皇はラストで賽の目1を出した。
 この賽の目1とは何を意味するか?
 おそらく伊豆の頼朝(岡田将生)のことを指すのであろう。
 頼朝は政子(杏)に言われる。
「立ち上がれ、源氏の御曹司! 明日はいかようにも変えられる。明日を変えるのは今日ぞ。今この時ぞ!」
 この言葉では、まだ「悲しみと憎しみから無縁に生きたい」頼朝の心に火をつけることは出来なかったようだが、小さな一歩に繋がったことは確か。
 だから賽の目は1。
 今後、頼朝が挙兵し、義経(神木隆之介)が加われば、賽の目はもっと大きな数になるはず。
 清盛も、平家と並ぶもうひとつの大きな武力=源氏のことを意識しなかったことは大きな誤算。

 すごろくの賽の目で語られる物語。
 なかなかお洒落な作劇だと思う。


コメント (4)
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