清盛(松山ケンイチ)は、<賽の目を自由に出せる>ようになったようである。
西光(加藤虎ノ介)の息子たちに対する強訴。
結果、息子たちは流罪、西光の発言力は弱まり、後白河法皇(松田翔太)の力も削がれた。
この強訴の背後で糸を引いていたのは清盛。
清盛の陰謀は見事に成功した。
ついに清盛は、5+6=11という賽の目を、自らの力で出すことが出来たのである。
清盛は、福原に都をつくることで<加茂川の水>を、延暦寺を取り込むことで<山法師>を、そして今回陰謀によって<賽の目>を支配した。
すべてを掌中におさめた。
だから重盛(窪田正孝)にこう言う。
「賽の目はめまぐるしく変わるものぞ、上がりじゃ!」
では清盛は完全に勝利したのか?
清盛が出した賽の目は11。
一方、後白河法皇はラストで賽の目1を出した。
この賽の目1とは何を意味するか?
おそらく伊豆の頼朝(岡田将生)のことを指すのであろう。
頼朝は政子(杏)に言われる。
「立ち上がれ、源氏の御曹司! 明日はいかようにも変えられる。明日を変えるのは今日ぞ。今この時ぞ!」
この言葉では、まだ「悲しみと憎しみから無縁に生きたい」頼朝の心に火をつけることは出来なかったようだが、小さな一歩に繋がったことは確か。
だから賽の目は1。
今後、頼朝が挙兵し、義経(神木隆之介)が加われば、賽の目はもっと大きな数になるはず。
清盛も、平家と並ぶもうひとつの大きな武力=源氏のことを意識しなかったことは大きな誤算。
すごろくの賽の目で語られる物語。
なかなかお洒落な作劇だと思う。
西光(加藤虎ノ介)の息子たちに対する強訴。
結果、息子たちは流罪、西光の発言力は弱まり、後白河法皇(松田翔太)の力も削がれた。
この強訴の背後で糸を引いていたのは清盛。
清盛の陰謀は見事に成功した。
ついに清盛は、5+6=11という賽の目を、自らの力で出すことが出来たのである。
清盛は、福原に都をつくることで<加茂川の水>を、延暦寺を取り込むことで<山法師>を、そして今回陰謀によって<賽の目>を支配した。
すべてを掌中におさめた。
だから重盛(窪田正孝)にこう言う。
「賽の目はめまぐるしく変わるものぞ、上がりじゃ!」
では清盛は完全に勝利したのか?
清盛が出した賽の目は11。
一方、後白河法皇はラストで賽の目1を出した。
この賽の目1とは何を意味するか?
おそらく伊豆の頼朝(岡田将生)のことを指すのであろう。
頼朝は政子(杏)に言われる。
「立ち上がれ、源氏の御曹司! 明日はいかようにも変えられる。明日を変えるのは今日ぞ。今この時ぞ!」
この言葉では、まだ「悲しみと憎しみから無縁に生きたい」頼朝の心に火をつけることは出来なかったようだが、小さな一歩に繋がったことは確か。
だから賽の目は1。
今後、頼朝が挙兵し、義経(神木隆之介)が加われば、賽の目はもっと大きな数になるはず。
清盛も、平家と並ぶもうひとつの大きな武力=源氏のことを意識しなかったことは大きな誤算。
すごろくの賽の目で語られる物語。
なかなかお洒落な作劇だと思う。