平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

朝まで生テレビ!(10/20)~尖閣が大事と答えた人間が7割!?

2012年10月27日 | 事件・出来事
 一週間遅れになりましたが、先週の『朝まで生テレビ!~激論! 瀬戸際の日本外交』
 ラストの視聴者アンケートにがく然とした。
 <尖閣諸島>と<中国との友好>、どちらが大事ですか? という質問に、<尖閣諸島>と答えた方が何と7割!
 おいおい大丈夫ですか? こんなことじゃ何年か後には戦争になりますよ。
 番組の設問の仕方もおかしい。
 <尖閣諸島>か<中国との友好>かの二者択一。
 両方とも大事だというのが、ほとんどの日本人が納得する答えだろう。

 番組では評論家の東浩紀の意見に共感した。
「他国と仲良くするにはどうしたらいいかが国民の総意ではないか。政治家は仲良くするために何をしたらいいかを考えるべき」
 まとも過ぎる正論である。
 ところが、これが新鮮に聞こえてしまうこの国の現在って何なんだろう?
 7割が<尖閣>が大事ですからね。

 民主党の辻元清美さんはこんなことを言っていた。
「政治家の仕事はナショナリズムを抑えること」
「ナショナリズムの世論が強くなると政治家は抑えられなくなる」
 これも正しい。
 <中国は嫌い><中国憎し>の感情が高まり、暴走して制御不能になれば、行き着くところは戦争。
 なのに一部の政治家や識者と呼ばれる人たちは、それに火をつけている。

 現在、石原慎太郎氏の新党結成でマスコミは騒いでいるが、なぜ、あんないびつな<暴走老人>に注目するのか?
 石原氏の<中央官僚の支配打破>については理解出来るが、その他の言動については理解不能。
 街頭インタビューでの街の人の声もどうなんだろう?
 ひとりの中年女性はこんなことを言っていた。
「石原さんは国のことを真剣に考えてくれるからいい」
 でも、石原氏の政治が行き着く所は戦争ですよ。
 自分の子供や孫が戦争に行って、命を落とすことをよしとするのだろうか?
 そこまで想像力を働かせて語っているだろうか?

 右傾化している日本。
 扇動する政治家の勇壮な言葉に決して乗ってはならない。
 原発事故でもわかるとおり、ひどいめに遭うのは一般市民。
 上のやつらは安全な所にいて、金もうけのことを考えている。
 先述の東浩紀さんの言葉の一部を借りれば、<国民は仲良くするために何をしたらいいか考えるべき>。


コメント (2)
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