平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

新国立競技場~マラソンの有森裕子さん、俳優の渡辺謙さんらから批判の声があがっている

2015年07月12日 | 事件・出来事
 2520億もかかる新国立競技場について、さまざまな著名人から批判の声があがっている。
 ちなみに北京五輪のスタジアムは500億! 何と1/5!

 まずは、スケート金メダリストの清水宏保さん。
「豪華な競技場で感動する人はいない。人を感動させるのはアスリートの競技そのもの」

 マラソンの有森裕子さんは涙を流して、
「オリンピックがみなさんの負の要素のきっかけに思われるようなことは、みなさんに全力で応援していただいた経験をもつひとりのアスリートとして本望ではありません」

 ラグビーの平尾剛選手は、
「巨額の建設資金を投じてスタジアムを建設することには明確に反対の意を表明します。大好きなスポーツがこれ以上金にまみれる姿は見たくありません」

 俳優の渡辺謙さんは原発問題にも言及して、
「不思議なニュース、一杯国に借金があって建て直さなくちゃいけないのに、ずーっとお金がかかり続ける体育館を建てて世界に驚いて貰おうとする。建てちゃったから使わないと勿体ないと発電所を動かそうとする。事故が起きて人が住めなくなったことは、もう忘れたんだ。あちこちで火山は噴火してるのに」

 すべて正論である。
 聞くところに拠ると、建設費は2520億で済むわけではなく、最終的には4000億程度かかるらしい。
 維持費も年間40億だとか。
 こりゃあ、完全な赤字施設だね。

 石原慎太郎、元東京都知事からは内部暴露。
「これは金がかかるぞと言ったのを覚えている。屋根はいらないんじゃないか。私が選んだようにも言われるが、まったく違う。あれは天才建築家の安藤忠雄さんが決めた」

 民主党の蓮舫議員はこの件を追及し、当初予算からの1155億の増額の理由とネーミングライツ等で得られるとされる200億の収入の内訳を教えて欲しい、と求めたが、文科省から資料の提出はなかったという。

 まったく現政権のスタンスはすべてこれだ。
 自分のやりたいことは、手続きや民意を無視して、どんどん進める。
 そして、巨大な箱物、公共工事が大好き! 
 民主党政権は確かに頼りなかったけど、<コンクリートから人へ>という政策は正しかったと思うよ。
 日本は資源がないのだから、人に投資すべき。
 なのに文科省の予算が巨大箱物に使われる。
 おそらく、ここには大きな利権があるんだろうな。
 実際、オリンピックを実質仕切る、JSC日本スポーツ振興会の森喜朗元総理の所には、オリンピックの公式企業になりたい企業が日参しているという話だし。

 ちなみにJSC日本スポーツ振興会の前身は、日本学校給食会だとか。
 親の責任もあると思うけど、学校で給食を食べられない子供たちがいるのに2520億かよ。

 文科省は現在の計画を変更して、安価で競技場をつくれ。
 その浮いたお金で、人や選手育成に投資せよ。
 今となっては、昔の国立競技場を壊してしまったことが悔やまれる。

コメント (2)
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