平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

乃木坂46 「悲しみの忘れ方」~乃木坂46の活動を通して新たな自分を見出した5人

2015年07月23日 | アイドル
 生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未、生田絵梨花(今回は敬称略)の物語だ。
 個人的には、他のメンバーや個々の事件や出来事をもっと掘り下げてほしかったな~。

 さて、アイドルに積極的になりたいわけではなくて、自分探しや居場所を求めて乃木坂46に入ってきた彼女たちは現在、どんな自分を見出したのか?

 生駒里奈はこう語っていた。
「実は夢はかなっちゃったんですよ。ステージで踊れる芸能の仕事をずっとやりたいと思っていた」
 おそらく生駒ちゃん、オーディションを受けた時はこの確信はなかったのだろう。
 ダンスが好きでダンス関係の仕事に興味を持っていたが、まさか実現できるとは思っていなかった。
 それが高校に居場所がなくて、たまたま父親の勧めでオーディションを受けて合格して、乃木坂に入ってしまった。
 そして、乃木坂の活動をしていくうちに、ステージで踊ることを自分の仕事と考えるようになった。

 他の西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未も出発は生駒里奈と同じ様なものだった。
 なーちゃんは原宿の竹下通りを歩けば7回もスカウトされるような美少女だったが、芸能界にはまったく興味がなかった。お母さんが、「応募しとくよ」と言ってパソコンの応募ボタンを押したのがきっかけだった。
 まいやんは不登校で、東京で活路を見出したくて専門学校に通っていた所、先生からオーディションの話を聞いて応募した。
 ななみんは東京の美術大学に通っていたが、奨学金は学費にあてられ、生活費はバイトで稼ぐという形で、ともかくお金を稼ぎたかった(家があまり裕福ではなかったらしい)。あとは自分の可能性を追求したいという思い。
 三人とも積極的にアイドルや芸能の仕事を目指していたわけではなかったのだ。
 むしろ自分が探して、もがいていた。

 そんな3人が乃木坂の活動を経て、見出した自分自身は次のようなものだ。
 なーちゃんは「自分が負けず嫌いだってことがわかった」
 まいやんは「モデルの仕事などをさせてもらっているが、まだ乃木坂にいてさまざまな仕事をさせてもらい、いろいろな自分を見出していきたい」
 ななみんは「卒業を考えないことはない。卒業すれば、普通の生活に戻れるし、結婚できるかもしれないし、子供も作れるかもしれない」
 まいやんとななみんは対照的ですね。
 まいやんは芸能の仕事を続けていくことを考えているが、ななみんはクールでそれにこだわっていない。
 ななみんが芸能界にいる大きな理由はどうやら経済的なことにあるらしい。実際、彼女は劇中のインタビューで、両親の家や弟の大学の学費について言及していた。

 生田絵梨花は他の4人とは、いささか事情が違っていたようだ。
 ミュージカル『アニー』を見て、ミュージカル女優になりたいと思い、同時にピアノでも成功したいと思っていた。
 いくちゃんには、芸能界で成功するという明確な目標があり、少しもブレていない。
 ただ、アイドルになることには抵抗感があったようで、乃木坂に合格した時は、ちょうどグランドピアノが家に来た時で、ピアノとアイドルで随分迷ったらしい。

 このように彼女たちは五人五様で、乃木坂に入ってきた動機も、ここにいる理由も、見出した自分も違っている。
 生駒里奈は、ダンスが好きで、それを仕事にしている自分。
 西野七瀬は、負けず嫌いな自分。
 白石麻衣は、まだまだ可能性を追求したい自分。
 橋本奈々未は、経済的モチベーションと普通の生活を考える自分。
 生田絵梨花は、ステージでもっと輝く自分。

 ただ3年半の乃木坂の活動を通して、彼女たちが自分を深く見つめ、新しい自分や本当の自分を見出していったのは確かだ。

 乃木坂46の歴史は続いていく。


※引用したメンバーの言葉については、記憶を頼りに書いているので、ディティルの違いはご容赦ください。

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