平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

花燃ゆ 第28回「泣かない女」~思う存分、狂うてやれ。それも供養じゃ

2015年07月13日 | 大河ドラマ・時代劇

 文(井上真央)は言う。
「だんなさまが動かそうとしたものを、その先にあるものを見てみたい」
 文の母・滝(檀ふみ)は言う。
「文は自分の目と耳で、自分が生きている場所を確かめたいのでしょう」

 なるほど、これが新しい文の行動の理由なのか。
 やっと主人公らしくなって来ましたね。
 でも、文にとっては、これからがつらい所。
 冷たい目で見られ、理不尽な目に遭い、おそらく権力闘争の醜さ・愚かさを知ることになる。

 こんな文を高杉晋作(高良健吾)は応援する。
「人になんて勝手に言わせておけ。俺はおのれの心のままに生きる」
「お前も奥でやらかしてやれ。思う存分、狂うてやれ。それも供養じゃ」

 さすが高杉、修羅の道に生きることを決めた男ならではの言葉。
「それも供養じゃ」とつけ足したのも深い。
 普通の人間なら、夫を亡くしたのだから心穏やかに過ごして供養しろ、とアドバイスする。
 だが、高杉はそう言わない。
 文にも<修羅の道を生きろ>と発破をかけている。
 それが亡き夫・久坂が見たものを見る道だと教えている。

 一方、伊之助(大沢たかお)は高杉とは違うようだ。
 文が平和に穏やかに暮らすのが久坂の願いだと考え、大奥勤めに反対する。
 伊之助は常識人ですね。
 でも、やさしい。
 後半は考えを改め、寅次郎と久坂と伊之助が見守っていることを意味する<美和>という名をおくる。

 というわけで、伊之助も高杉もいい男!
 それぞれのやり方で、文を見守り、応援している。

 さて、このふたりの励ましによって、強くなった文。
 彼女は誓う。
「わたしは決して逃げません。
 生き抜いてみせます、あなたの妻として」

 さて、覚悟を決めた文は今後何をやらかすか?
 どんな景色を見るか?

コメント (2)
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