平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒15 「出来心」~<美人局>というお仕事。この商売、どんだけ人の心を読めるかが勝負だ

2016年11月03日 | 推理・サスペンスドラマ
「相棒」によくある職業シリーズ。
 今回は美人局 ←これは職業か?
 平井貞男(風間杜夫)にとって、美人局は〝他人と渡り合う心の仕事〟で、オレオレ詐欺とは違うらしい。
 美人局の現場に踏み込んでも<脅迫>ではなく、心の浄化、宗教の<寄付>としてお金をいただく。
 これが平井の美学なのだ。
 美人局のエサとなる尾形留美子(内田慈)はなかなかエロかったぞ。
 誘惑された男はことごとく落ちてしまう。
 理屈のかたまりの青木(浅利陽介)もかなわなかった。
 女性とつき合うことは時間とお金のムダだと言っていたが、誘惑されると押し倒してしまう(笑)
 青木ってそういうキャラだったのか。
 これからもさまざまな脚本家さんによって掘り下げられていくのだろう。
 ……………………

 ミステリとしてはイマイチ。
・平井は最初から〝間の抜けた美人局〟として描かれているので、右京(水谷豊)がそれを暴いていっても面白くない。
・女性連続殺人犯に関しても犯人は明白なので、たいした謎ではない。
 ミステリ要素やドラマがほとんどないまま、状況が淡々と描かれていく。

 唯一、ドラマっぽいのは、平井を救ったのが、<神様の思し召しだったのか><母親の思いだったのか>と問いかけたラスト。
 ひったくりに遭った山形弁のお年寄りを救わなければ、平井は連続殺人犯に刺されていたかもしれない。
 やはり神様や母親は見ていて、良いことをすれば手をさしのべてくれるのだ。
 平井が逮捕されたのだって、「悔い改めよ」と神様や母親が言っているのかもしれない。
 平井は、「今までさんざん神様を利用してきた俺を神様が助けてくれるわけがねえ」と、うそぶいていたけれど。
 こういうべらんめえ調は、風間杜夫さんが合っている。
 
コメント
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