アパートに住む漫画家の三ツ門夏音(柳生みゆ)が聞いてしまった隣人の男女の言い争いと暴力。
翌日、隣人の女性はまったく違う女性に変わっていた。
夏音が知っている隣人の女性は〝地味で背が高い女性〟だったのに、現在の女性は〝派手で小柄〟。
アパートの管理人に聞くと、隣人の女性は〝派手で小柄〟だったと言う。
これは、いったい、どういうことか?
おまけに事件はこれだけで済まず、毎夜、謎の中年夫婦が隣の部屋を尋ねてくる。
彼らは、いったい何者なのか?
奇怪な事件である。
事件を普通に解釈するとこうなる。
★アパートの隣の女性が痴話ゲンカで殺されて、遺体損壊&遺棄。
それを三ツ門夏音が知ってしまったため、口封じのため襲われた。
しかし、この解釈だと、<管理人の証言>と<毎夜訪ねてくる中年夫婦>の説明がつかなくなる。
右京(水谷豊)たちが調べていくと、夏音には〝虚言癖〟があったことがわかる。
ということは、すべては夏音の虚言・妄想なのか?
しかし、この事件には第三の真相があった。
………………
黒澤明の映画『羅生門』で描かれたとおり、
現実は<見る角度>や<スポットのあて方>で、さまざまに解釈が出来るんですね。
今回はその典型。
探偵や刑事は事実の断片をつなぎ合わせ、解釈して真相に迫っていく。
右京が今回おこなったのは、<隣人の猪口勇人><殺された?瀬戸はるか><管理人><中年夫婦>の共通点を探ること。
これをすることで、真相が見えてきた。
彼らは実はつながっていて、共通の利害と動機があったのだ。
ミステリ作品を読んだり見たりする時、この<共通点を探す>という方法は、結構、有効ですよね。
こんがらがっていた糸が一気に解ける。
今回の共通点は、ちょっと強引だけど。
青木(浅利陽介)は便利キャラですよね。
青木が<謎の中年夫婦>の正体を割り出さなければ、今回の真相には迫れなかった。
製作側にとっては有り難い存在だが、視聴者にとっては便利すぎて作品をつまらなくする存在。
………………
脚本家さんは落語を意識していたのかなぁ。
『三軒長屋』
『ウソつきの国』
米沢さんがいたら絶対に言及しそう。
ひさしぶりに寄席に行ってみますか。
翌日、隣人の女性はまったく違う女性に変わっていた。
夏音が知っている隣人の女性は〝地味で背が高い女性〟だったのに、現在の女性は〝派手で小柄〟。
アパートの管理人に聞くと、隣人の女性は〝派手で小柄〟だったと言う。
これは、いったい、どういうことか?
おまけに事件はこれだけで済まず、毎夜、謎の中年夫婦が隣の部屋を尋ねてくる。
彼らは、いったい何者なのか?
奇怪な事件である。
事件を普通に解釈するとこうなる。
★アパートの隣の女性が痴話ゲンカで殺されて、遺体損壊&遺棄。
それを三ツ門夏音が知ってしまったため、口封じのため襲われた。
しかし、この解釈だと、<管理人の証言>と<毎夜訪ねてくる中年夫婦>の説明がつかなくなる。
右京(水谷豊)たちが調べていくと、夏音には〝虚言癖〟があったことがわかる。
ということは、すべては夏音の虚言・妄想なのか?
しかし、この事件には第三の真相があった。
………………
黒澤明の映画『羅生門』で描かれたとおり、
現実は<見る角度>や<スポットのあて方>で、さまざまに解釈が出来るんですね。
今回はその典型。
探偵や刑事は事実の断片をつなぎ合わせ、解釈して真相に迫っていく。
右京が今回おこなったのは、<隣人の猪口勇人><殺された?瀬戸はるか><管理人><中年夫婦>の共通点を探ること。
これをすることで、真相が見えてきた。
彼らは実はつながっていて、共通の利害と動機があったのだ。
ミステリ作品を読んだり見たりする時、この<共通点を探す>という方法は、結構、有効ですよね。
こんがらがっていた糸が一気に解ける。
今回の共通点は、ちょっと強引だけど。
青木(浅利陽介)は便利キャラですよね。
青木が<謎の中年夫婦>の正体を割り出さなければ、今回の真相には迫れなかった。
製作側にとっては有り難い存在だが、視聴者にとっては便利すぎて作品をつまらなくする存在。
………………
脚本家さんは落語を意識していたのかなぁ。
『三軒長屋』
『ウソつきの国』
米沢さんがいたら絶対に言及しそう。
ひさしぶりに寄席に行ってみますか。