本日はアメリカ大統領選。
先週5日(土)に放送していたNHKスペシャル『揺らぐアメリカはどこへ? 混迷のアメリカ大統領選』では、なぜドナルド・トランプ氏が支持を受けるのかを特集していた。
トランプ氏にはふたつの支持層があるらしい。
ひとつは反特権階級。
アメリカは1%の超富裕層がいて99%の貧困層がいると言われている社会。
1%は既得権や影響力を持ち、アメリカの社会を牛耳っている。
トランプ氏はこれの打破を訴えているらしい。
そして、この特権階級を代表してるのが、対立候補のヒラリー・クリントン氏。
彼女はセレブで特権階級の献金を受けている。
当選すれば、まず特権階級のための政治をするだろう。
そんな政治はまっぴらという人たちがトランプ氏を支持している。
ヒラリー・クリントン氏と最後まで民主党大統領候補を争ったバーニー・サンダース氏も〝反特権階級〟を標榜して、熱い支持を受けたが、アメリカには特権階級に対する根強い反発があるようだ。
もうひとつの支持層は、反移民・移民排除を訴える白人保守層。
彼らは移民の流入により、白人が主流派でなくなることに危機感を抱いている。
自分の払った税金が移民のために使われることに憤りを感じている。
だから移民排除を訴えるトランプ氏を支持している。
<反特権階級>と<反移民>。
これはアメリカだけのテーマではない。
日本だって、アメリカほどではないが、格差が進み、特権階級が生まれている。
オリンピックエンブレムの盗作騒ぎの時、ネットでは〝上級国民〟という言葉が流布したが、これはそのことの表われ。
上の方の人間がすべてを決定し、利権を漁り、富を独占している。
アベノミクスが主張する、〝トリクルダウン〟なんて絶対に起きない。
今や大企業の内部留保は300兆だ。
オリンピック予算がどんぶり勘定でどんどん膨らんでいるのに、年金がカットされるのも、その象徴。
政府は上の人間のために富を分配するが、下の人間のためにはやらない。
選挙前に選挙対策として、年金生活者のお年寄りに1万円を配るだけ。
保育園問題で怒りが表明されれば、「やれやれ、仕方ないなぁ」と言ってやっと重い腰をあげる。
だから、日本でもアメリカのトランプ現象のように<反特権階級>の運動が起こるはずなのだが、なぜか<特権階級>のための政治をおこなっている自民党を支持している。
すっかり飼い慣らされている日本国民?
韓国の朴槿恵大統領の件だって、一部の人間が富を独占し、特権を有していることへの怒りの表われだろう。
反移民・排外主義に関しても、日本ではヘイトスピーチがその象徴。
この動きは世界的に拡がっていて、英国ではイギリス独立党のファラージ氏が、フランスではフランス国民戦線のルペン氏が台頭するなど、極右政党が人々の支持を集めつつある。
このように、トランプ現象はアメリカだけの問題ではない。
日本を含めて、世界的にこの傾向に傾きつつある。
そして、これらの背景にあるのは、<グローバリズム>に対する疑問、疲れ、憤り。
グローバリズムによって移民はさらに入ってくるだろうし、グローバリズムによって特権階級はますます肥え太っていく。
人々は実は<グローバリズム>に怒っているのだ。
そして、偉大なアメリカを取り戻すと主張するトランプ氏に象徴されるように、皆が内向き、国家主義的になっている。
さあ、これからの世界はどうなっていくのだろう?
極端なグローバリズムも問題だが、極端な国家主義も危険だ。
しかし、その極端なものがどんどん勢いを増している。
この流れは止められないのだろうか?
※追記
日本は保守政治家である安倍晋三氏が、グローバリズムの典型であるTPPを進めていて、メチャクチャ!
安倍氏の立場なら、トランプ氏のように<反TPP>になるはずなんだけど!(笑)
先週5日(土)に放送していたNHKスペシャル『揺らぐアメリカはどこへ? 混迷のアメリカ大統領選』では、なぜドナルド・トランプ氏が支持を受けるのかを特集していた。
トランプ氏にはふたつの支持層があるらしい。
ひとつは反特権階級。
アメリカは1%の超富裕層がいて99%の貧困層がいると言われている社会。
1%は既得権や影響力を持ち、アメリカの社会を牛耳っている。
トランプ氏はこれの打破を訴えているらしい。
そして、この特権階級を代表してるのが、対立候補のヒラリー・クリントン氏。
彼女はセレブで特権階級の献金を受けている。
当選すれば、まず特権階級のための政治をするだろう。
そんな政治はまっぴらという人たちがトランプ氏を支持している。
ヒラリー・クリントン氏と最後まで民主党大統領候補を争ったバーニー・サンダース氏も〝反特権階級〟を標榜して、熱い支持を受けたが、アメリカには特権階級に対する根強い反発があるようだ。
もうひとつの支持層は、反移民・移民排除を訴える白人保守層。
彼らは移民の流入により、白人が主流派でなくなることに危機感を抱いている。
自分の払った税金が移民のために使われることに憤りを感じている。
だから移民排除を訴えるトランプ氏を支持している。
<反特権階級>と<反移民>。
これはアメリカだけのテーマではない。
日本だって、アメリカほどではないが、格差が進み、特権階級が生まれている。
オリンピックエンブレムの盗作騒ぎの時、ネットでは〝上級国民〟という言葉が流布したが、これはそのことの表われ。
上の方の人間がすべてを決定し、利権を漁り、富を独占している。
アベノミクスが主張する、〝トリクルダウン〟なんて絶対に起きない。
今や大企業の内部留保は300兆だ。
オリンピック予算がどんぶり勘定でどんどん膨らんでいるのに、年金がカットされるのも、その象徴。
政府は上の人間のために富を分配するが、下の人間のためにはやらない。
選挙前に選挙対策として、年金生活者のお年寄りに1万円を配るだけ。
保育園問題で怒りが表明されれば、「やれやれ、仕方ないなぁ」と言ってやっと重い腰をあげる。
だから、日本でもアメリカのトランプ現象のように<反特権階級>の運動が起こるはずなのだが、なぜか<特権階級>のための政治をおこなっている自民党を支持している。
すっかり飼い慣らされている日本国民?
韓国の朴槿恵大統領の件だって、一部の人間が富を独占し、特権を有していることへの怒りの表われだろう。
反移民・排外主義に関しても、日本ではヘイトスピーチがその象徴。
この動きは世界的に拡がっていて、英国ではイギリス独立党のファラージ氏が、フランスではフランス国民戦線のルペン氏が台頭するなど、極右政党が人々の支持を集めつつある。
このように、トランプ現象はアメリカだけの問題ではない。
日本を含めて、世界的にこの傾向に傾きつつある。
そして、これらの背景にあるのは、<グローバリズム>に対する疑問、疲れ、憤り。
グローバリズムによって移民はさらに入ってくるだろうし、グローバリズムによって特権階級はますます肥え太っていく。
人々は実は<グローバリズム>に怒っているのだ。
そして、偉大なアメリカを取り戻すと主張するトランプ氏に象徴されるように、皆が内向き、国家主義的になっている。
さあ、これからの世界はどうなっていくのだろう?
極端なグローバリズムも問題だが、極端な国家主義も危険だ。
しかし、その極端なものがどんどん勢いを増している。
この流れは止められないのだろうか?
※追記
日本は保守政治家である安倍晋三氏が、グローバリズムの典型であるTPPを進めていて、メチャクチャ!
安倍氏の立場なら、トランプ氏のように<反TPP>になるはずなんだけど!(笑)