12月22日土曜日。3DAYチケット最終の1枚を使用して神鉄へと向かいました。久しぶりの神鉄です。早朝から出かけるつもりでしたが、朝から雨模様は必須だったので気持ちが萎えて、73レを撮ってからの出陣となりました。
センキシで73レを撮り、正雀から3DAYで阪急~阪神を乗り継いで新開地へ。雨の土曜日の朝とあって梅田からの直通特急は空いてました。御影から立ち客が出る盛況ぶりでしたが、これも平日と同じような傾向です。新開地到着後、早速神鉄のホームへ。厳密には神戸高速南北線の新開地駅です。新開地~湊川間は神戸高速のため、新開地~長田間などは神戸高速、神鉄両社の初乗りを取られるので270円と高額になっています。このあたりが神鉄不振の要因にもなっているように思います。
新開地から粟生線志染行き普通に乗車。5月のダイヤ改正で粟生線の減量ダイヤの一環で設定された志染行き普通です。下りは普通、上りは準急で運転されるのは神鉄の伝統でしょうか。午前中の下りとあって新開地からの利用は少なめ。鈴蘭台で入れ替わり画あり、後からやってきて接続する三田行き準急からの乗換えを受けて出発。鈴蘭台まではまずまず利用があり、鈴蘭台から先も利用はあります。とは言え西鈴蘭台で大量に下車があり、先に行くに連れてどんどん下車客が目立ち車内は空いていきました。終点志染で次の急行を待ちます。その間に対向の上り急行を撮影。急行の設定で粟生線のテコ入れを行った形になっていますが、志染以遠はデータイム60分毎運転という大幅な運転本数削減が図られています。60分毎のためか、下り急行に乗る人は多く、車内は結構賑わっていました。と言っても大半が下校の高校生で、定期外の利用の少なさを実感しました。乗らないと残せませんという脅しの広告まで車内にあり、これ以上の経営努力はできませんという強い意志を感じざるを得ません。公共交通がこれでいいのかなという気がしないでもありませんが、民間の鉄道なので利用が少なければリストラもやむなしと言うのは仕方ないところでしょう。終点の粟生まで乗る人は意外に多く、乗り鉄以外の一般客が多かったのが印象的です。乗車運動でも行われているのでしょうか?粟生では加古川線、北条線が連絡しており、それぞれが60分毎の運転となっているので、このタイミングに合わせて神鉄も60分毎化されたのでしょう。
粟生での連絡は60分毎で十分と言え、残る主要駅では小野の利用は多いものの、三木の利用が異様に少ないのが目立ちました。沿線を見ていると粟生線は旧市街地を走っているようで、三木駅も市役所などの公共施設には近いものの、住宅地からは少し離れたところに位置しているようです。志染駅は駅前にロータリーがあり、バスの発着もあり、住宅地からの利便性もよいようで、その分利用を伸ばしている印象があります。5月の減便ダイヤを見る限りでは志染以遠の廃止が検討されるのではないかと言う気がしますが、志染~粟生間の路線を維持するには鈴蘭台~志染間の利用を増やさなければならないということも言えるのではないかと思います。おそらく鈴蘭台~志染間では廃止の危機感というものはないものと思われ、道路交通が発達している中、神鉄を利用しようという人が増える見込みもないものと思われます。志染~粟生間が60分毎の運転で今後も維持されるのか。あるいは神鉄から切り離して、志染~粟生間は3セク化して、北条鉄道と一体化するなどの施策が取られるのか。神鉄粟生線の今後に注目していきたいものです。
乗らないと残りません・・・民間の鉄道会社ならその前に乗ってもらう努力はしてるのかい!と言いたくなる。このポスターを見る限り、鉄道会社も沿線住民も沿線自治体もあまり粟生線を残そうという意欲が見られない気がします。