【JR西日本】

2017年の大きなトピックとして、阪和線、大阪環状線から103系が引退したことが挙げられる。阪和線に関してはひっそりと姿を消した形になっているが、大阪環状線についてはマスコミでも大きく取り上げられ、多くのファンがラストランを見送ったことは記憶に新しい。

阪和線では225系5100番台、大阪環状線では323系が投入され、阪和線では103系のほか、205系1000番台も淘汰された。

221系のリニューアル改造も進んでおり、非リニューアル車は残りわずかととなっている。

3月4日のダイヤ改正では特急サンダーバードの一部列車が高槻停車となった。
【阪急】

2015年に宝塚線、2016年に神戸線のダイヤが変わっていたため、2017年はダイヤでは大きな変化はなかった。1000系、1300系の増備が進み、3000系、3300系の置き換えが行われている。5000系の神戸線撤退も秒読み段階と言え、あと3編成を残すのみとなっている。
【阪神】

阪神も昨年ダイヤ改正を行ったため、ダイヤの変更はなかった。車両では5700系の増備が行われた。また、5500系のリニューアル改造に着手し、5700系と同様にドア開閉ボタンの設置などが行われ、5501F、5503Fが竣工している。
【京阪】

2017年最大のトピックスは8000系へのプレミアムカー連結だろう。有料列車は関西では根付かないという従来の固定観念を打ち砕くかのように好調を維持している。
本年は2月と8月にプレミアムカー連結に伴うダイヤ変更を行った。

2月は快速特急洛楽の運用変更が行われ、8000系から3000系へと変更された。土休日のみの運転だった快速特急洛楽だが、平日にも2往復が運転されるようになった。プレミアムカー改造のため8000系使用列車は7連となった。また、8000系の運用変更も行われ、間合いによる急行や準急、区間急行の運用が減少した。

その影で中之島線のダイヤ見直しが更に行われ、夕方の快速急行も中之島始発から淀屋橋始発に変更となった。

8月のダイヤ変更は、8000系へのプレミアムカー連結開始に伴うものとなった。8000系は間合い運用がほとんどなくなり、一部急行運用が残るのみとなった。
【近鉄】

近鉄では今年はダイヤ変更はなく、近年ダイヤ変更が毎年行われることはなくなっている。新型車両の投入などもなく、特急車のリニューアルなどが目立つぐらいで大きな変化はなかった。志摩線の観光列車つどいの運転が終了し、車両も間もなく引退する予定である。

特急車の新塗装化が進んでおり、22000系、22600系に続き、12400系や30000系ビスタカーの新塗装も登場した。
【南海】

南海本線では2017年1月28日にダイヤ改正が行われ、空港輸送の活況で混み合う空港急行の編成強化が行われ、8両編成の電車が増えた。

高野線では本年1月から泉北高速の特急泉北ライナー専用の12020系が運転を開始した。

また8月26日にはダイヤ改正を行い特急泉北ライナーを増発。夕方以降は毎時1本の運転となった。データイムダイヤでは区間急行の増発を行い、泉北高速直通は全て区間急行と準急になった。
【山陽】

山陽電鉄では6000系の増備が続き、9月からは3両編成を2本つなげた6両編成で阪神本線に直通する直通特急の運用が始まった。


