①「稲田朋美先生は私の顧問弁護士だった」籠池理事長が証言、証拠書類も!
それでも嘘をつき続ける稲田の厚顔
2017.03.13 Litera
http://lite-ra.com/2017/03/post-2989.html
学校法人森友学園の問題で、今朝、新事実が判明した。籠池泰典理事長が「稲田
朋美は夫・龍示氏とともに籠池理事長の顧問弁護士だった」と語ったのだ。
この証言を引き出したのは、森友問題を追及し報道を牽引してきた著述家の菅野
完氏。菅野氏は昨日の夜に籠池泰典理事長のインタビューを実施。今朝、その模
様を約25分の動画として公開したが、そのなかで「もっとも昵懇の政治家は誰
だったか」という菅野氏からの質問に、こう答えたのだ。
「そのなかから考えていくとね、やはり稲田朋美防衛大臣とは旧知の仲であった」
そして、稲田朋美氏について籠池理事長は、「衆議院議員になられる前のとき
に、顧問弁護士ですよね」と明かしたのである。
「いま(の)ご主人の稲田龍示先生と、稲田朋美先生と、それともうお一方かお
二方かいらっしゃったか、そのときの私に対する顧問弁護士でしたね」
つまり、夫の龍示氏のみならず朋美氏自身も顧問弁護士を引き受けており、実
際、菅野氏はそれを裏付けるように、今朝になってある書類をアップ。それは平
成16(2004)年に森友学園が大阪市信用金庫に起こした抵当権設定登記抹消登記
手続訴訟事件の準備書面で、そこには稲田龍示氏とともに朋美氏が「訴訟代理人
弁護士」として名を連ねている。
さらに、今週発売の「週刊朝日」(朝日新聞出版)の記事でも、籠池理事長の長
男が朋美氏との関係について、こう証言している。
「うちと稲田さんとの関係は古い。両親が大阪市住之江区で保育園をやっていた
時に理事会を乗っとられ、弁護をお願いしたのが稲田防衛相の夫、龍示先生だっ
た。顧問弁護士のような感じで、私も龍示先生の事務所へ両親と行っています」
この「住之江区の保育園」のトラブルについては、菅野氏も籠池理事長へのイ
ンタビューのなかで言及し、「(朋美氏が顧問弁護士だったのは)そのあたりで
すか?」と訊くと、籠池理事長は「そういうことですね」と回答している。
稲田防衛相は2月23日の国会で、「ここ10年お会いしておりません」「どういっ
た機会で会ったか定かではない」などと答弁していたが、実際は顧問弁護士とし
て夫とともに森友学園に深く関係していたのだ。しかも、籠池理事長は「2年ほ
ど前にもお会いしたかな、1年ほど前かなあ、いわゆる業界の筋の会合で、自民
党会館でお目にかかりましたからな。(朋美氏は)時の政調会長やったけれど
も」と証言している。ようするに、稲田防衛相は国会において「虚偽答弁」を
行ったのだ。
しかし、稲田防衛相はこの期に及んで、またしらばっくれた。
本日開かれた参院予算委員会で民進党・小川敏夫議員に「森友学園もしくは籠池
氏の顧問弁護士、あるいは法律相談や事件を受任したことはないか」と質問され
ると、稲田防衛相は「私は籠池氏の法律相談に乗ったこともなければ、顧問弁護
士だったということもない」ときっぱり否定。だが、小川議員が今回の籠池理事
長のインタビューを取り上げ、「防衛相の名前が入った書類がネット上で公開さ
れている」と追及すると、「夫と共同で事務所をしているので委任状が共同に
なっているかもしれないが、弁護士の仕事はそれぞれ属人的なもの」と言い、
“私自身は関係ない!”と主張。
「籠池氏の裁判を担当したことはない」と繰り返した。
訴訟代理人弁護士として裁判所に提出されている書類を突きつけられても、「私
は関係ない」の一点張り……。これだけ客観的事実が出てきても、稲田防衛相は知
らんぷりを決め込むのだ。
だが、籠池氏と関係をもってきたにもかかわらず、それを隠そうとしているの
は、稲田防衛相だけではない。今回のインタビューにおいて籠池理事長は、口利
き依頼を行ったことが発覚している鴻池祥肇議員との関係で、あの“大物議員”と
も接触をもっていたことを告白。それは、麻生太郎財務相だ。
鴻池先生のパーティには麻生先生も来られていたから、まあそこで2回ほどお目
にかかったり、写真撮影に入らしてもらったりしましたよ」
籠池理事長によると、麻生氏と初めて会ったのは、「総理大臣になられる前」
だったという。
「ちょうど稲田先生が衆議院議員になってらっしゃって、帝国ホテルかどこかで
のパーティに来賓か、そういうような立場でこられたのがありましたよね。で、
そのとき、私のほうが、まあ、付き添い的なことをさしてもらって、で、そこか
ら、そういう感じでしたかね」
「それ以降は、鴻池先生の、なんや、ゲストとして来られた、ね。そのときに麻
生先生のほうがゲストとしてお話されると。ね。まあ、そういうような感じでし
たかねえ。うーん、どうやったかなあ。麻生派の総会か何かのときとかもありま
したかね。それも行きましたよ」
籠池理事長は麻生財務相への口利きについては否定したが、しかし接点があった
ことを認めたのだ。
麻生財務相をめぐっては、塚本幼稚園の元PTA代表が橋下徹・前大阪市長の後援
会会長の夫であり、麻生財務相の後援者である人物に対し、森友学園に絡んで麻
生財務相を紹介してほしいと依頼していたことが判明している。
言うまでもなく麻生は国有地払い下げ疑惑の中心にある財務相のトップであり、
籠池夫妻から口利きの依頼があったことを認めた鴻池議員は、麻生の筆頭家老と
言われていた人物だ。事実、先週号の「週刊朝日」でも、与党幹部が「大物政治
家X氏が関与しているという話がある」「鴻池氏が表に出て釈明したのも、X氏を
守る防波堤になって幕引きするシナリオがあったのではないかと言われている」
と、麻生財務相の関与を思わせる証言を行っている。そして、今回明らかになっ
た籠池理事長と麻生財務相の直接的な接点──。
稲田防衛相は躍起になって関係を否定し、麻生財務相は疑惑への責任を放り出し
ているが、“トカゲの尻尾切り”には「切りたい理由」が必ずある。小学校の認可
申請の取り下げを行ったからといって、この問題はまったく終わっていないの
だ。籠池理事長の参考人招致は絶対に行われなければならないだろう。
(編集部)