とある会社の話・・・

2009年07月06日 | 日々のできごと
7月に入り博多の町は、山笠で盛り上がっています

この不況の時代に前年比130%の売上を上げたとある会社(以後A社)の話をしたいと思います。

このA社は、小売業ですが、前期までスタッフのモチベーションも低く、社長自身方向性が定まっていない状態でした。
この会社の給与は完全歩合制のため、スタッフは会社のことよりも自分の営業成績を上げることに必死で会社の中はコミュニケーションが無く、スタッフは入れ替わりが多く、とてもいい状況とは言えないものでした。

この会社が転機を迎えたのは、Bさんの入社でした。
Bさんは、いつも元気で笑顔の絶えない人で、他社での営業経験を買い、社長が将来の幹部候補にと採用した人材でした。
Bさんはすぐに営業成績をあげ、当時下方修正していた予算を上回る結果を出しました。その後もBさんの活躍は大きく、社長の右腕として経営にも携わるようになりました。

Bさんと社長は、会社の組織作りから給与体系を見直し、スタッフとの個人面談を始めスタッフのコミュニケーションも活発になりました。
まだA社は改革中ですが、会社全体の成約率も上がり個々の営業力が上がってきていることが数字として表れています。

A社がここに至るまでの苦労を見て参りましたが、険しい道のりでした。
社長自身、私の知らない苦労も多々あったと思います。
最も苦労されていたのはスタッフとのコミュニケーションでした。

今回のように短期間で改善されることは希少なケースだと思いますが、今回変化のカギを握ったBさんは、私が訪問した時は、今月はどんなことがあったかなど、いつも一言声をかけて下さいます。
仕事ぶりを見ていても、お客様にもスタッフにも笑顔で挨拶+αの声かけをされています。
このささやかな1つの行動の継続がいい結果に結びついているように思います。

このA社のように、Bさんのような人材に出会うことも難しいのかもしれません、でも、Bさんの行動を真似することはできるのではないでしょうか。