なぜ不況といわれる今、成長する企業があるのか

2009年08月03日 | 労務情報
言わずと知れた成長企業としてメディアで取り上げられる『ユニクロ』。

人気の秘密は何?と聞かれれば、誰しも1つか2つの理由をあげることは難しくないかも知れない。

ではその成長を支えている原動力は何?と聞かれたら。

これもいくつかの答えはあると思うが、おそらくその一つが社員、アルバイトなど含むすべてのスタッフの育成、成長など、働く仕組み作りにあるのではないか。

先日、柳井会長のインタビューで心に残った言葉がある。

『ダイバーシティを認めない会社は生き残れない』との言葉。

本来このダイバーシティとは・・・
複数のアンテナで受信した同一の無線信号について、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いる技術、あるいは受信した信号を合成し、ノイズを除去する技術のこと。

ここで柳井会長の言葉の意味はおそらく『多様性』ということ。

ユニクロでは、育児中の女性はもちろん、65歳を過ぎた方、外国人、知的障害者、身体障害者、“様々な人”が驚く数ほど現場で働かれている。
しかもある知的障害者は健常者の数倍のスピードで陳列・管理していく技術を活かし在庫管理の責任者を担っている。

柳井会長は「なぜ会社組織があるのか?」との問いに対して実に明確な回答を
している。

「一人で仕事するより、複数で仕事をする方が、前者の何倍も結果が出せるでしょ」と。

「たった一人で100m走る競技では、金メダルを取れる可能性は少ない。でも複数の人間が得意とするその長所を使って走る団体競技がもしあれば、ユニクロは金メダルを取る可能性はある」とも。


「多様性を認め、それを活かす」。
文字だけ見れば単純なこと。
しかし実際に実行し、また社会で結果を残すには、
ブレない強力な信念が必要であろう。

柳井会長が深く感銘を受けた経済学者のひとりとして
ドラッカーを挙げていた。

ファ社にある柳井文庫にはちょっとした図書館並みの蔵書が完備されているそうだ。

今なら自分もドラッカーから得れることは沢山あるかも知れない。

もう一度、読んでみよう。

(Tsune)