昨日は、敬老の日でした。総務省のホームページにあります家計調査統計データによると、平成24年3月1日現在、65歳以上の人口が3,014万人弱となり、総人口に占める割合が約24%になっています。今年は、いわゆる団塊の世代の方々が退職をされる年ということもあり、65歳以上の人口がますます増加すると言われています。
さて、敬老の日が近づいているということも一因でしょうか、最近「グランド・ジェネレーション」という言葉を見たり聞いたりする機会が多くなったように思います。皆様は御存じでしょうか?この「グランド・ジェネレーション」という言葉は、アクティブなシニア層の新たな呼称として、放送作家・脚本家である小山薫堂氏が、最初に提唱したと言われています。
第一生命研究所の調べによると、高齢者(ここでは60歳以上とのことです)が消費全体に占める割合は44%、金額では100兆円以上を消費しているという報告もあります。このように、活発に消費する世代を意識して、小売業界のイオングループでは、「グランド・ジェネレーション」世代の商品展開を強化しているようです。JR九州も65歳以上の方の乗り放題切符を販売しています。
総務省のホームページにあります平成23年の家計調査統計データによると、60歳以上の平均的な世帯支出は、60歳から65歳までは、約30万5千円、65歳から70歳までは、約27万9千円、70歳以上では、約24万円という結果が出ています。一方、厚生年金の受給額は、約25万円と言われています。同データによると世帯主が60歳以上の世帯の平均貯蓄は、2,287万円となっています。つまりは、毎月、貯金を取り崩しながら生活していることになります。
私たちの世代(私は、37歳です)は、年金の受給開始が65歳、もしかすると70歳からになるとも言われています。自営業の方と私のようなサラリーマンでは、退職の有無等から、「ライフプラン」の前提が若干異なりますが、いずれにしても、日々を一生懸命に生きることを大切にしつつ、かつこれから5年後、10年後、20年後の自分の「ライフプラン」も改めて考える契機になった敬老の日となりました。
監査部1課 清水智文