電子マネーの虎

2014年11月10日 | Weblog
早いものでもう11月も中旬。みなさまの所にも年末調整の足音が聞こえてきているのではないでしょうか。所内でも年末調整に向け着々と準備を進めているところでございます。年末調整や確定申告で使うハガキ等が届いていると思います。これいるのかな?これどうなんだろ?と悩んだらそのまま保管!わからないものも含めて全て捨てずに税理士事務所の担当者へお渡しください。

さて、そんな年末調整についてのマル秘ネタは次以降の人にお任せし、今日は年末調整とは関係のない話をしようと思います。

「現金主義」という言葉、皆さんご存知ですか?(会計用語の発生主義うんぬんのことではありません)。どこへ行っても基本はキャッシュでドン!カードはもたずに家でも車でも札束でドン!そんなワイルドな大人かっこいいなーと思い、私もスーパーでもコンビニでもビシ!バシ!と硬派に現金主義を貫いていました。ところがここ数か月、ちょっとしたきっかけからクレジットカードの素晴らしさにどっぷりとはまってしまいその便利さから抜け出せなくなってしまったのです。

みなさんがお持ちのクレジットカードやスマホにも付いている(アプリがある)かもしれません。「iD」ってご存知でしょうか?これがとにかく便利なのです。

思えば消費税が8%になってから辛い毎日でした。108円、216円、324円、使えど使えど増殖する1円玉。これはどうしたものかと試しに支払いをクレジットカードでするようにしたのが始まりです。コンビニでクレジットカードってなんだか恥ずかしくありません?何百円やせいぜい千何百円くらいなのにドヤ顔でビシッとクレジットカード差し出されても・・・なんて店員さんに思われてそうで。しかしこれ、コンビニでバイトをしていた後輩に聞くと「そんなこと全くなし!むしろ釣り銭の手間が省けて歓迎すべきもの」なんだそうです。

じゃあクレジットカード払いでいいじゃんとお思いのあなた。iDはさらにもうひとつ手間を省いてくれます。クレジットカードの場合カウンター越しに店員さんへカードを渡す必要がありますが、iDをはじめとした電子マネーの場合、レジまたはレジ周辺に専用端末がありそこへカードやスマホをかざすだけで決済が完了します。つまり、釣りなし手間なしスピーディーなのが電子マネーというわけです。そんな電子マネーの中でもiDはクレジット精算になるのでチャージの必要がありません。ここがスイカや楽天Edyといったチャージ式の電子マネーよりも便利に感じるところです。

さて、そんな便利なiDなのですがひとつだけ欠点があります。それは非常にメジャーな楽天Edyと聞き間違えられるということです。エディーとアイディー。私も何度となくエディーと間違えられエラーになり「あ、すいませんiDですね。もう一度かざしてください」と言われました。これでは釣りなし手間なしスピーディーのiDの良さが半減してしまいます。そこで、一体どこからがエディーとアイディーの境目なのだろうと調べることにしたのです。まずは手始めにエディーとアイディーの中間から。

近所のセブンイレブン。対、女の店員さん。
店員「○△□円でーす」
俺 「エイディーで」
店員「エディーですか?」
俺 「いや、エイディーです」
店員「あ、iDですね」
そつなくこなしてくれたが一発は無理だった。

気を取り直して会社帰りにあるセブンイレブン。対、深夜バイト兄ちゃん。
店員「○△□円しゃす」
俺 「エイディーで」
店員「iDっすか」
俺 「あ、はい」
なんか怒ってる。

翌日昼休み。ファミリーマートへ突撃。対、ベテラン兄ちゃん。
今日は逆にハッキリ言うことで確実に伝わることを目標とする。
店員「○△□円です」
俺 「はいッ!私はアイディーで払いますッ!」
店員「あ、はい、かざしてください」
テンションに差がある(’・ω・`)

驚いたのがローソン。なんとカードをかざしてiDなのか楽天Edyなのかそれ以外のクイックペイだったりなのかを自分で選ぶ仕組みなのだ。どうですiD。小銭じゃらじゃらに困っていたら便利ですよ。お試しください。

伝える時はハッキリと「アイディーで!」と言いましょうね!

※スイカ等のチャージ式交通系電子マネーの場合、1万円や2万円をチャージした時にその金額を交通費として経費にしてもOKでした。なぜならスイカであればJRの決済のみにしか使用できなかったように当初はその用途が限定されていたからです。しかし現在、スイカをはじめとした交通系電子マネーもコンビニやスーパー等で通常の買い物時に使用できることになったことから、チャージ時点での経費計上は案内できる方法ではなくなりました。電子マネーを使用する場合は、事業の用途で使ったその時にその使用の目的に応じてその都度経費計上するようにしましょう。


監査部 原浩恭