日本における灌佛會・盂蘭盆会の初めは推古十四年です。
(日本書紀・推古十四年606に)「・・自是年初毎寺、四月八日・七月十五日、設齋。」 . . . 本文を読む
宮中の灌仏会
「公事根源」「灌仏(四月)八日 神事にあたる日は行はれず。灌佛のある日は九日より神事を始めらる。御殿の母屋の御簾を垂れて日の御座を撤してその跡に山形(注1)を立てらる。佛の生まれ給ふけしきを造りて糸にて滝を落とし色々の造り物あり。北の方に机を立て鉢五つに五色の水を入れらる。公卿集まりて殿上に候ふ。女房の布施なども色々に結びたる華に付けて風流などあるを衣筥のふたに入れて臺盤所より出た . . . 本文を読む
観音霊験記真鈔8/33
西國七番和州岡寺如意輪像。 御長丈六也。亦龍蓋寺と號す。
釋して云く、西國一番目に於いて如意輪の像の義を荒増し講ずと雖も未だ盡ず。爰に於いては如意輪の輪の字の義を解すべし。先ず輪とは釈迦如来八相(下天・入胎・誕生・出家・降魔・成道・転法輪・涅槃)の中に於いても轉法輪と云ふの義あり。其の法輪と同じ。謂くこの輪に付ひて摧破と展轉との二義ある時、先ず摧破の義とは、今大悲の像を . . . 本文を読む