三代実録 / 貞観七年(865)四月五日乙卯条「五日乙卯 是日 内裏并諸司諸所、名僧一人を延べ十善戒を受け般若心経を読む。 僧俗所読の経巻数は各別に録し奉進す。 去年天下咳逆病を患ひ、 今年内外に疫気の萠あり、 故に経を転じ之を攘ふ」天皇は清和天皇。前年の貞観六年には貞観噴火。三代実録 / 貞観六年(864)十二月十日癸亥条には「年来疫旱荐臻(センシン /災いなどが、あとからあとからおこる)課丁欠 . . . 本文を読む
今日慶応4年3月13日(1868年4月5日)は最初の神仏分離令の発布された日です。『日本人の歴史』(滝川政次郎)ではこの世紀の愚策を徹底的に批判しています。「・・廃仏毀釈は明治政府の犯した最大の罪悪であって日本社会における人心の頽廃、道義心の欠如はここに淵源を発している。仏教と絶縁した神道は原始信仰に戻らざるを得ないが、ドクトリンを持たない原始信仰は民俗学の対象とはなっても文明人の信仰とはなりえな . . . 本文を読む
観音霊験記真鈔5/33
西國四番泉州槇尾寺千手像
釋して云く、上来千手の像の義を演べると雖も亦委しく講せば、密家には四十二臂とも云へり。其の意は観音根本の御手左右二手にあり。其の外に誓願の御手四十手有る故に四十二臂と云ふ。實には千手の尊像なりと雖ども、彼の經に四十手ばかり説玉ふ事は世尊の略説なり。故に千手經に云く、其の千條あり(條は手なり)、今は粗ぼ略して少を説く耳といへり(千手千眼觀世音菩薩 . . . 本文を読む