・金剛般若経の題意大師は「金剛般若波羅蜜經開題」で「(金剛般若波羅蜜經の梵字名である)バザラセイジキャハラジニャハラミタソタランの十三字は四名を詮す。筏日羅の二字は金剛と翻じ、セイジキャの三字は能斷と名け、ハラジニャの二字は智惠と名け、ハラミタの四字は已究竟と呼び、ソタランは貫線と號く。即ち此の四名を合束し一會の經目と為す。・・(唐の訳では「金剛般若波羅蜜經」というが)「金剛」は即り堅實之名。 . . . 本文を読む
東京都神社庁のパンフレット(2014・3)から抜き書きします。「・・東日本大震災直後の3月22日に気仙沼市立階上中学校の卒業生代表の言葉の一文。『・・自然の猛威の前には人間の力はあまりにも無力で私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というにはむごすぎるものでした。つらくて悔しくてたまりません。・・・命の重さを知るには大きすぎる代償でした。しかし苦境にあっても天を恨まず、運命 . . . 本文を読む
「今昔物語集巻十四、僧長義、金剛般若の験に依り盲を開きし語 第卅三」
今昔、奈良の右京の薬師寺に、一人の僧有けり。名をば長義と云ふ。
年来、寺に住して有る間に、宝亀三年と云ふ年、俄に長義が両目盲て、物を見る事を得ず。然れば、長義、日夜に此れを歎き悲むで、医師を請じて医(くすり)を以て療治すと云へども、其の験無くして、五月を経ぬ。
其の時に、長義、心に思はく、「我れ、前世の悪因に依て盲と成れり . . . 本文を読む
観音霊験記真鈔9/33
観音霊験記真鈔巻の二
西國八番和州長谷寺十一面の像。御身長二丈六尺9m
釈して云く、西國二番目に於いて十一面の名義を沙汰し畢る。此には十一面の佛名を釋するなり。
問、古来の傳説、十一面観音の略頌曰、右大(大日)釋(釈迦)文(文殊)、左不(不動)虚空(虚空蔵)地(地蔵)、後勢(勢至)弥勒眉弥(弥勒)、頂藥(薬師)と云ふ。今此の十一面經相違せり。前に挙る所の第二番目の紀 . . . 本文を読む
今日4月9日も大師が具足戒を受けられた日とされます。大師は延暦十四年四月九日二十二歳で具足戒を受けられたとされる資料もあります。高野大師御広伝には「延暦十四年乙亥四月九日、東大寺戒壇院において具足戒を受ける。法の諱は空海、年二十二、爾来練行学業、曾って懈倦なし、仏前に於いて誓願を発して曰く、『吾、仏法に随って常に深要を求む、三乗五乗十二部経、心神に疑いあり、尚以て未決なり、ただ願わくは三世十方の諸 . . . 本文を読む
お経の功徳の文句はそのまま素直に受け取れ、自己流に曲げてはならない。
「・・経文の種種の功徳を説玉ふことは、文の如く解すべし。委釈することあたはず。」(寶筐印陀羅尼和解秘略釈 蓮體)
(お経の功徳の文句はそのまま素直に受け取れ、自己流に曲げてはならない。現代人はお経の功徳の文句を喩であるとか、といって素直に取れなくなっていますが、素直に受け取れと喝破されています . . . 本文を読む