讃観世音菩薩頌和釈・・19/20
求勝果報
「若有欲求勝果報 象馬車乘及奴婢 衣服飮食諸珍寶 由彼常念觀音故 應其求願自然至」
若し現在に勝れたる果報を求めんと欲ふ者は 象馬車乘及奴婢衣服飮食諸珍寶を得んと願ふ人は 常に觀音を念ずれば 其の求に應じて自然に至る。
山城の木津に弥治兵衛といふ貧人あり。長谷寺に百日参籠して歸路に在原寺の邊に近江の守藤の惟憲(藤原惟憲。藤原北家勧修寺流。藤原道長の側近で強欲で知られた。)の休み居られるに遇て食を乞ふに主は奴の相を見て召し抱へ国に歸りる。忠義を励みて仕へけるが頓て代官職に昇進して栗木助貞と改名し、後に正六位下兼近江守に進みける。泊瀬に鐘を寄附して報恩に供ふ。今の未来鐘と云是也。(長谷寺験記第十四話にあり。https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwiw9c_dpfuHAxUTsFYBHejWPBEQFnoECBMQAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.hasedera.or.jp%2Fetc%2Fmiraigakane.html&usg=AOvVaw0_vmgk5FsI6D0Iq1O8gAgo&opi=89978449)