福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

実語教解説・・15

2020-11-03 | 諸経

実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・15
・人として智なきものは 、木石に異ならず、 人として孝なきものは、 畜生に異ならず 。(雑宝蔵経に、雪山の鸚鵡は稲の穂を拾いてめしいたる父母を供養す、このゆえに盆経の疏にも「慈鳥鸚鵡尚思恩を解す」といへり。「人木石に非ず、皆情有(白楽天「李夫人」)」。遊仙窟に「心木石にあらざれば豈に深恩を忘れんや」。善導和尚の観経序分の義に「恩孝を行わざれば即ち畜生と異なる事無きなり」。娑婆論に「愚痴にして自立する事能わず、他の為に畜養せらる故に畜生と名く」。仁宗皇帝勧学の文に「朕無学の人を見るに物の比倫に堪えたること無し。若し草木に比すれば草に霊芝あり木に椿あり、若し禽獣に比すれば禽に鸞鳳あり、獣に鱗あり、若し糞土に比すれば糞は五穀を繁らし、土は民を養う。世間の無限の者、無学の者に比すべき無し」。荘子曰く「その愚を知る者は大愚にあらず、その惑を知る者は大惑にあらず。大惑は身終わるまで解らず、大愚は身終わるまでしらず」)

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