福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

中論第十九章

2013-11-19 | 諸経
もし、現在と未来が過去に依存しているなら、
現在と未来は、過去の時の中に存在するだろう。

もし、現在と未来が過去に存在していないならば、
現在と未来が、どうして過去に依存するだろう。

もし、現在と未来が過去に依存しなければ、
現在と未来が成立することなど、有り得ない。
以上の理由で、現在と未来は、実在していない。

現在と未来に関しても、この場合と同様である。

まだ、来ていない「時」は、認識されない。
すでに、去った「時」も、認識されない。
認識されないものが、存在するのだろうか。

もし、何かにより、時間が存在するならば、
その何かが無ければ、時間も存在しない。
即ち、時間を含め、如何なるものも存在していないことになる。
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