今日1月25日は法然上人忌です。
法然上人は、長承2年(1133年)4月7日、美作国久米の押領使・漆間時国の子として生まれるが、父が夜討にされたが遺言によって仇討ちを断念。比叡山で得度。承安5年(1175年)43歳の時、善導の『観無量寿経疏』(『観経疏』)によって専修念仏を説く浄土宗を開宗。建暦2年(1212年)1月25日、京都東山大谷(京都市東山区)で80歳で入滅されています。
法然上人「百四十五箇条問答」には色色考えさせられるお言葉があります。
たとえば 以下のような問答など今の人に聞かせたいような内容です。
「一。申候事のかなひ候はぬに、仏をうらみ候、いかが候。(仏様に願をかけても叶わない時仏様を恨み申し上げることがありますが、いいのでしょうか?)
答。うらむべからず、縁により信のありなしによりて利生はあり、この世、のちの世、仏をたのむにはしかず。 (願いが叶わぬからと言って仏様を恨んではなりません。縁のあるなし、信心のあるなしによって霊験の有無が決まります。我々はこの世でもあの世でも仏様を頼るしかないのです。)
一。仏をうらむる事は、あるまじき事にて候な。(仏様を恨んではいけないのですね?)
答。いかさまにも、仏をうらむる事なかれ。信ある物は大罪すら滅す、信なき物は小罪だにも滅せず、わが信のなき事をはづべし。(そうです仏様を恨んではいけないのです。信心のある人は大罪でも消えます。信心のない人は小罪でも消えません。)」
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