福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q不動経の「青黒」「大会」の意味は?

2012-07-12 | Q&A
佛説聖不動経は以下のようなお経です。


「佛説聖不動経

爾(そ)の時に大會(だいえ)に一人の明王います、是の大明王は大威力あり、

大悲の徳の故に、青黒の形を現じ、大定の徳の故に金剛石に座し、

大智慧の故に、大火焔を現じ給う

大智の剣を執っては、貪瞋痴を害し、三昧の索を持して、

難伏の者を縛し、無想の法身、虚空同體なれば、其の住處もなし、

但、衆生心想の中に住し給ふ、衆生の意想、各々不動なれば、

衆生の意に随ひて利益を作し、所求を円満す、爾の時に大會、

是の経を説き給ふを聞き、皆大に歓喜して信受し奉行しき。」



Q,「不動経の「青黒」「大会」の意味は?」というご質問を受けました。

A,那須政隆猊下の「不動経講話」により、正確にお答えします。

それによれば

「『大会』とはここでは大日如来が説法されているその会場のことをいったのです。大日如来が説法されるときは無数の仏様や菩薩様が集会されますから大会というのです。」


「『青黒』とは青墨の色であると思われたらよいでしょう。青黒色は忿怒の至極を表すとされています。・・・密教では宇宙法界を地水火風空識の六大で表し、色でいうと地が黄色、順に白、赤、黒、青となります。これからわかりますように青は空大の色、黒は風大の色であって、・・・青黒色は浄菩提心の大空法界、堅固不動の力用を示す色となるのです。」




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