大乗起信論のエッセンス . . . 本文を読む
「神道大意」 兼直撰(卜部兼直、鎌倉時代、吉田神道の神官、冷泉歌人ともいわれた、吉田兼好の縁戚)それわが国は天地あめつちとともに神明顕座かみかげのあらわれまします故に、國を神の國といひ、道を神道かみのみちといふ。國とは千堺ちち゛のさかいの根本はじめなり。故に日本ひのもとといふ。天竺漢土は星の形なり、故に月氏つきのくに、震旦ほしのくに、といふ。日は大陽てるたま、月は陽てるたまの耦生たぐひなり。星は陽 . . . 本文を読む
『日本人の歴史』「・・廃仏毀釈は明治政府の犯した最大の罪悪であって日本社会における人心の頽廃、道義心の欠如はここに淵源を発している。仏教と絶縁した神道は原始信仰に戻らざるを得ないが、ドクトリンを持たない原始信仰は民俗学の対象とはなっても文明人の信仰とはなりえない。故に神仏の分離即ち信仰の喪失となって日本人はその人格の骨格を失い、道義心の基盤をなくしてしまった。明治政府をして神仏分離を行わしめた者は . . . 本文を読む
一遍上人
2023-09-23 | 法話
一遍上人は延応元年(1239).2月15日、伊予にお生まれになり、正応2年(1289).8月23日、播磨で死去されています。遍路をしていると一遍上人の旧跡に多く出会い懐かしい方です。36歳のとき (1274) 四天王寺、高野山に詣でたのち、熊野本宮証誠殿に参籠していたところ,「信,不信をえらばず,浄,不浄をきらはず,その札(念仏札)をくばるべし」という神勅を相承し、念仏賦算の時宗が成立した、とされ . . . 本文を読む
今日は酒井 雄哉師遷化の日です。酒井 雄哉師は(1926年(大正15年)9月5日生まれ - 2013年(平成25年)9月23日遷化・87歳 )比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した大行者です。本もいろいろ出しておられますが私が惹かれるのはその経歴です。予科練へ志願し、特攻隊基地・鹿屋にて終戦。戦後、ラーメン屋・株屋等職を転々とするがうまくいかず、新婚の妻にも自殺され比叡山へ上がり、40歳で得度しそ . . . 本文を読む
故已に修行信心分説おいた、次に勸修利益分を説かんとするのである。如是の摩訶衍(大乗)は諸佛祕藏の教えであり、已に總説した。若し衆生が、如來甚深の境涯に入り、正信を起こして誹謗せずして大乘道に入らんと望めば、當に此の大乗起信論を持して思い修習すべきである。そうすれば最終的には能く無上の道に至ることができるであろう。若し人が、是法(大乗起信論)を聞き終わって怯む心起こさなければ、當に知るべきである、此 . . . 本文を読む
復次に衆生が是法をはじめて學して正しい信仰を欲するのであるけれども心が臆病で、「此の娑婆世界に住んでいる限りは常に諸佛に会って親しく供養することはできないのではないか」と畏れ、また「信心を成就することはできないのではないか」といって、意欲の衰えるものは當に知るべきである。すなわち、如來は優れた方法で、信心を守ってくださるということを。何故かというに專心に念佛する因縁によって、願に随って死後、娑婆世 . . . 本文を読む
唯だ坐禅時に「止」に専念するのみでなく、他の一切の時において當にできるかぎり善行を觀察すべきである。行住坐臥いつも止と觀を倶に行ずべきである。その理由は、すべての物ごとの本性の本の本は茫漠として極めがたいと観じても、復た即ち因縁和合して生じている善惡業と苦樂等の報は無くなることも毀れることもないと念ぜよということである。因縁・善惡業報を念ずると雖も、而も亦た即ち物事の本性は極めることができないと念 . . . 本文を読む
今日は宮沢賢治忌です賢治は、1933年9月21日37歳で逝去。法華経1000部を有縁の人に法施するよう父に遺言しています。お彼岸に無くなるとはさすが信仰深い賢治です。仏様も見守ってくださっていたのでしょう。毎年この日は延暦寺で賢治の法要が営まれているということです。延暦寺と賢治の縁は深く、賢治は多くの延暦寺の歌をよんでいますし、25回忌には根本中堂(国宝)前に「根本中堂 ねがはくは 妙法如来正遍知 . . . 本文を読む
復次に若し行者が唯だ止観の「止」だけを修行するときは、心は沈み、或は懈怠を起こし、善をねがわなくなり他者の為の大悲行を離ることになる。是故に「觀」をも修行すべきである。「觀」を修行するときは、當に一切世間の縁起によっておこっている現象は久しくとどまることはできなくてすぐに変化し、一切の心の働きも一瞬一瞬に変化し、このゆえに苦なりと観ずべきである。また過去におもったことは恍惚として夢の如しと観ずべく . . . 本文を読む
日本紀略 / 長元八年(1035)九月廿日庚子条「廿日庚子 詔して天下を大赦す 大辟以下の罪、 常赦所不免者、咸く赦除す 天変に依る也 又老人僧尼に穀を給し又賑給す」・大辟とは死刑のこと。・常赦とは、八虐・故殺・謀殺・私鋳銭・強盗・窃盗以外の罪人を赦すこと。天皇は後一条天皇。・このころは特段の混乱は見当たりません。 . . . 本文を読む
彼岸会は、『日本後紀』巻13の「大同元年(806)3月辛巳の条」に、「崇道天皇(早良親王)のため諸国の国分寺の僧をして春秋二仲月別七日に、『金剛般若経』を読ましむ」とあるのが初めとされます(注)。猶、高野山では「寛仁四年1020、御影堂において始行、長久五年1044これを金堂に移した。」(真言宗法儀解説)(真言宗法儀解説等)(注)日本後紀卷十三に、「大同元年(806)三月辛巳【十七】》○辛巳。勅。 . . . 本文を読む
国民の祝日に関する法律では「第2条「国民の祝日」を次のように定める。・・春分の日、 自然をたたえ、生物をいつくしむ。 ・・秋分の日、 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。 」としています。秋分の日はお彼岸の中日でもあります。「彼岸」とは サンスクリット語pāramitāパーラミターの訳で、正しくは「到彼岸」即ち生死輪廻の此岸を離れて涅槃常楽の彼岸に到達するという意味です。原語「パーラミター . . . 本文を読む