高山駅から1851Dに乗車して上枝駅で下車。「ひだ」を見送った後に下手にある駅舎に入りました。
開業時(昭和9年10月)からの、原型をとどめた木造駅舎です。トイレもまた然り。
木枠も感動モノですが、無人化されて久しく窓口が下ろされています。9600形蒸気機関車(19648)の木工レプリカがアクセントです。
滞在時間が1時間あることだし、少し休んで周辺散策。すぐの所にスーパー銭湯があったりしますが…。
宮川を渡り、R41を下切洞門まで南下します。意外にも奇岩が多いです。川の向こうには稲干しの風景が見られて長閑ですが、日立の工場もあったりします。
帰りも同じルートでしたが、橋のたもとに弁慶石を発見。瀬見温泉といい、2009年の乗り継ぎ旅行では弁慶ゆかりの地によく当たります。
列車に乗る前に2番線名物(?!)を。駅名標のまわりに向日葵が咲いていました。10時20分発の1825D(キハ48 6811+キハ48 5810)に乗車して次なる下車駅へ。
10時34分に杉崎駅に到着。ホームは片面1面のみです。
駅舎に降りる前に駅裏の風景を。どこか懐かしさを感じる稲干しの向こうに県営住宅が立ち並んでいます。高山線があの本数なので、私がもしこそこで暮らしてるなら、多分カーライフです。
駅舎に出ました。昭和31年12月築の木造駅舎です。かつては駅員が居て窓口もあったようですが、現在は無人化されています。少し離れたところにトイレがあります。
ダイヤの都合上、飛騨細江駅まで駅間徒歩。歩き始めてすぐ、玉ねぎ干しの風景に出会いました。懐かしいようで新鮮な感じです。
更に数分歩くと、細江歌塚に到着。高山の国学者・田中大秀は飛騨国司姉小路基綱、同済継の功績を讃えるために碑の建立を計画しましたが、志半ばで没しました。彼の流れを汲む「杉の二本柱」が中心となって明治20年に建立されています。「不るさとに乃こる心は こころにて みはなほひなのみをなけるかな」、「久もをわけにこりをいてしこころや 於なしはちすのつゆの月かけ」の2首が記されています。120年以上も風雨に晒されて読みにくくなっています。
あとは、ほぼ線路沿いに進んでいきます。時折日本の原風景も見られるので、列車と絡めれば最高ですけど…。しばらく進むとファミマがありましたが、食料は一通り揃っているのでそのまま素通り。
つづく