お待たせしました。これより、2011年3月5日(土)の乗り継ぎ旅行の模様をお伝えします。
今回の旅先には、東日本大震災で甚大な被害を受けた地域も含まれています。この時期にこの旅行記をUPするのは、誠に心苦しいです。でも、震災前はこうだったなと懐かしんでもらえれば幸いです。
それでは本題にまいりましょう。
今回登場する路線は気仙沼線です。三陸縦貫鉄道の最南端を成し、石巻線の前谷地駅と大船渡線の気仙沼駅を結ぶ、全長72.8km、駅数21の非電化路線です。気仙沼~本吉が昭和32年に、前谷地~柳津が昭和43年に開業し、全線開業が昭和52年という比較的新しい路線です。快速南三陸を中心にキハ110系が投入されますが、普通列車の多くはキハ40・48系列です。
前置きはこれくらいにして、そろそろ出発しましょう。
2011年3月4日(金)夜。新津駅22時54分発の信越本線461M(115系N20編成)で新潟駅へ。その後、23時45分発の「Weライナー16号」(宮城200か12-41)で一夜を明かします。1週間前に予約しましたが、この日は大入りでした。菅生PAで外に出た他は、よく寝れました。
5時20分に仙台駅東口に到着。吉野家の牛丼キムチセットで朝食。「青春18」に日付印を入れ、6時ちょうど発の東北本線521M(E721系P33編成+P10編成)で小牛田へ。この日は東北新幹線「はやぶさ」の運転初日で、岩切では高架橋をゆくE5系の姿が見えました。
6時44分に小牛田駅に到着。構内には、昨年(2010年)12月26日にラストランした「こがね」が留置されていました。
7時ちょうど発の気仙沼線直通の2937D(キハ48 1511+キハ48 501)に乗り継ぎました。折角なので、次の上涌谷まで走行音を録音。それにしても外は寒く、うっすらと雪が積もっていました。
7時30分にのの岳駅に到着。片面ホーム1面のみの構内です。
それでは駅舎撮影。昭和43年9月築の待合室と上屋のみの無人駅です。何時の間にか、この旅で最もお気に入りの一枚となりました。
待合室内部の様子。壁には木製のベンチが張り巡らされており、開業当時を偲ばせる懐かしい鉄道施設です。尚、券売機等の類はありません。
駅前の様子。道路を挟んでトイレがあります。まるで昭和50年代にタイムスリップしたような光景です。
駅前のバス停。のの岳を漢字で書くと「箟岳」です。肝心のバスはというと土休日運休です。
1時間の滞在を利用して周辺散策。田んぼの向こうには箟岳が聳え立っています。山頂まではおよそ4kmで、案内板によるとレストハウスなどがあるそうです。
踏切を渡り、堤防上に出ました。朝日を浴びてキラキラ輝いていました。静かに滔々と流れています。
迫川と旧北上川の合流点にあたり、先端近くには畑が形成されています。付近に橋はなく、対岸に行くには大きく迂回しなければなりません。
つづく