首都圏地区では来る10月14日にダイヤ改正が実施されます。その陰で第一線を退くJR第一世代の車両があるのです。
それは107系です。国鉄末期の混乱期に構想された車両であるがため、車体のみ新製として主電動機などは165系の廃車発生品を利用したのです。アコモデーションは基本的にロングシートで、将来的にワンマン運転に出来るようにつくられていたのです(未だに実現していませんが)。1988年6月に日光線などで0番代がデビューし、同年9月には高崎地区で100番代がデビューしたのです。栃木地区の0番代は、2013年3月改正で運用を離脱して同年6月には全廃されています。そして、高崎地区でかろうじて残されている100番代も本日をもって定期運用から撤退し、翌10月1日の上越線、吾妻線往還と7日の信越線、両毛線往還を残すのみとなっています。
それでは、高崎地区の107系の最後のシーンを見てみましょう。
2014年6月21日の上越線732Mを。R8編成でした。
2015年4月4日の上越線732Mを。R6編成でした。
その107系の車内。トイレ脇を除いて全てロングシートでした。ホールド感の座席だったのが印象的です。
2016年12月17日の信越線156Mを。R11編成+R6編成でした。
今や、高崎地区は211系の時代なのです。
高崎地区の107系惜別記事は以上です。現在残っている107系は、この後は長野送りになるかというと、そうではありません。上信電鉄に有償譲渡されることになっています。塗色変更や降圧などの整備を行った後、来年度には南蛇井駅などに姿を現すでしょう。165系サウンドを味わって世界遺産に行けるかと思うと、国鉄型ファンにとっては楽しみが尽きません。