徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

御堂筋の変革

2007年05月24日 09時52分52秒 | 変貌する街、過去・現在・未来

大阪の中心部を南北に貫く御堂筋は「整然」という言葉がふさわしい光景です。
戦前の法律で建物の高さが100尺(約30m)以下に制限され、沿道のビルの高さが軒並みに制限一杯にそろえたせいで、近代商都のイメージアップにつなげました。

戦後の法改正で容積規制に変わり、100尺制限は撤廃されたのですが、大阪市の行政指導で今まで御堂筋の街並みは守り続けられてきました。

   
   昭和4年の御堂筋             昭和12年の御堂筋

御堂筋が長さ約4Km、巾44mの現在の姿になって今年5月で満70年になります。
しかし、今年の2月から一部地域で高層化が認められて高さ140mのビルが建設されます。
これも関西の地盤低下に伴い、企業の東京進出が相次ぎ、ビジネス街の賑わいを失い、景観より効率が優先されたものなのでしょう。

上方商人は、利ばかりを追っているばかりではなく、競争の一方で「御法を守り、我が身をつつしむべし」とか「三方(売り手、買い手、世間)よし」など社会に奉仕する大切さを説いてきました。

先日の新聞によると関西経済同友会は、そうした先人の教えを学ぼうと呼びかけしているそうです。
出過ぎず、社会に尽くす上方商人の教えが根底になければ、御堂筋の景観は今まで守れなかったのではないでしょうか?
今後の御堂筋が、どう変わっていくのか注目です。


阪急阪神HDの中期経営計画

2007年03月27日 12時21分12秒 | 変貌する街、過去・現在・未来

大阪の桜開花宣言がやっとされました。
今年は暖冬で開花も早くなると報道されていましたが、気象庁の入力間違いで修正されていました。 和歌山や豊岡は既に開花宣言がなされています。

さて、阪急阪神HDがいよいよ動き出しました。
百貨店・旅行・輸送・不動産部門なども事業再編され、中期経営計画が発表されました。
現在は、阪急阪神HDとは別に阪急百貨店が上場されており、3%の株式を保有していました。
この百貨店部門が阪急阪神HDの傘下に入り百貨店の持ち株会社が設立されます。

阪急百貨店は、阪神百貨店を完全子会社化し、阪急阪神HDが21%出資して関係を強化するそうです。
しかし、阪急百貨店の立替工事が遅れており、当初予定の2011年の春が2011年秋以降になる見通しだそうです。
ということは、阪神百貨店がその後に立替を予定せれていましたが、この計画も遅れそうです。
2011年春には、梅田界隈に高島屋の進出、大丸の増床されますが、これで百貨店競争には出遅れることになりそうです。

 

旅行部門や不動産部門も再編され、それぞれ管理会社を統合されます。
もう一つの関心事は、阪神電鉄の西大阪線の延伸工事です。
これは2009年春に難波まで開通し、神戸・奈良間に直行電車が走ります。
この工事は、今のところ順調に進捗されているようです。
甲子園球場のリニュアル工事とともに完成が待たれます。

  西大阪線に投入される阪神の新車両


神戸の復興再生事業・・・・

2006年10月16日 12時47分28秒 | 変貌する街、過去・現在・未来

前に大阪北の開発計画について調べましたが、今日は神戸の復興再生事業について調べてみました。

まず、10月4日に開業した”ミント神戸”は、震災で倒壊した旧神戸新聞会館を商業施設として再生されました。
復興の再生のシンボルとしてプロジェクトが組まれ、三宮駅前に多機能な商業施設や業務施設を備え、情報発信拠点を構築する目的で2004年からスタートしました。
若い世代をターゲットに、衣・食・住・遊・学・職などあらゆるライフスタイルを提案すると唱えています。
シネコン・大型LEDビジョン・サテライトスタジオなどのメデア機能も備え、神戸最大の集客力を誇る都市拠点となりそうです。

   

2008年に完成予定なのが”神戸芸術センター”です。
新神戸駅前の神戸市バス車庫跡に、芸術ホールなどが入る高層マンションが出来ます。商業エリアと住宅エリアの間という立地条件のを生かし、周辺住民はもとより来街者も落ち着いて芸術を楽しめる環境を整備するとしています。

神戸学院大学ポートアイランド新キャンパスは、2007年に完成予定で、神戸湾内に浮かぶ人工島ポートアイランドが、学生街として変貌をとげます。
今の西区にある有瀬キャンパスから、法、経済、経営、薬学部が、この新キャンバスに移転し2007年4月に開港の予定です。

   神戸学院大学の完成予想図

JR貨物神戸湾駅跡地には、復興記念公園が2010年に完成予定です。
”みなとのもり公園”と名付けて震災の教訓を次世代に伝えるのを目的に、神戸市が復興特定事業として、総工費110億円を投じるプロジェクトです。
甲子園球場の1.4倍の広さに、市民参加型のワークショップにより基本計画が練られています。 
ここは災害時に最大5万人を収容出来る避難場所や緊急ヘリコプターの着陸地となる芝生広場を始め緊急車両の出入口や非難経路、救護所となるパークセンター、緊急用仮設トイレや雨水貯留槽、太陽発電などの設備も設置される予定です。

  

この他の復興事業として新長田駅南地区震災復興第2種市街地再開発事業を2009年に、又、中山手地区の低層木造建築の密集地の再区画を2008年に完成予定で進んでいます。

 


大阪駅北地区再開発

2006年09月01日 15時15分34秒 | 変貌する街、過去・現在・未来

今日、9月1日は、立春から数えて210日目にあたり、台風の多い日だそうです。
そして、1923年(大正12年)に関東大震災のあった日でもあり、防災意識を高めるために1960年に防災の日と定めれられています。

今、大阪最後の1等地といわれる大阪駅の北地区が再開発に動いています。
一番広大な「梅田北ヤード」と言われる土地は、梅田貨物の集積場の跡地で長い間ほとんど手つかずでしたが、大阪市と都市開発再生機構は、2004年に「大阪駅北地区まちづくり基本計画」を発表しました。

  

この「梅田貨物跡地」は、8つのゾーンに分割され大阪駅のすぐ北側から
①駅前広場ゾーン
②ふれあいのゾーン(商業施設やオフィッス)
③ナレッシ・キャピタルゾーン(研究・開発・学術機能など)
④よそおいのゾーン(ハイグレードなホテルやマンションなど)
⑤やすらぎのゾーン(都市型住宅・医療関連施設など)
⑥ゆとりのゾーン(オフィス・ホテル・住宅など)
⑦ナレッツ・キャピタル2ゾーン(大学・大学院など)
⑧ひろがりのゾーン(文化・エンターテイメント・メヂアなど)

になっていますが、上記の①~④までを先行開発地域として、歩行者優先の快適なストリートとして車の交通を極力避けたものになるようです。

しかし、この完成期日は未定ですが、一応2011年に街開きが出来るように進められているそうです。

  

それとは別に、大阪駅もリニュアルします。
南側には「アクテイ大阪」を増築
し、北側には「大阪新北ビル(28階建て)」を建設し、その南北にはドームを設け、今の大阪駅ホームを全部覆います。
ドームは空の見える明るく開放的なもので、ホームを跨ぐ高架式の橋上駅舎や橋の屋上には巾10mの広い通路が設けられ、この屋上通路から下を行き交う列車が眺められるというものです。
これの完成予定は2011年の冬で、この新北ビルには三越やシネコンが出店します。

  
   大阪駅、屋上通路              大阪駅新北ビル

又同時に、梅田阪急ビルの建替え工事も行われています。
新ビルは41階建ての高層ビルで14階から41階まではオフイスが入り、地下2階から13階までは、阪急百貨店梅田店が入ります。
これによって、地下1階部分と地下通路との段差がなくなり、阪急梅田駅から地下鉄や阪神電車に乗換えがスムーズになります。
ここの完成予定は、2011年の春となっており、2011年には、大阪駅周辺は、様変わりします。

今も阪急百貨店や大阪駅構内は、どこも工事中で、行き止まりが多くあり、今は不便ですが、これらが完成するのが心待ちされます。

それ以外にも西梅田プロジェクトとしてサンケイビルが高層タワー(34階)に変わり、茶屋町再開発では、大阪東急ホテルも24階の高層ビルに2009年に完成予定です。