徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

毘沙門堂門跡の”もみじ”と”襖だまし絵”・・・・

2014年11月22日 09時31分14秒 | 旅行・観光

JR山科駅から北へ徒歩で20分、ですが、足腰が十分でないためタクシーにしました。
ちなみに1メーターでした・・・・

さて、思った以上に収穫の多い”もみじ狩り”となりました。

2011年のJR東海の”そうだ、京都に行こう”というポスターでも掲載された紅葉の名所であり、その紅葉を目的に伺いました。

  
    "そうだ京都へ行こう”のポスター          境内図           


もみじ”も素晴らしかったのですが、それより本堂のある襖絵や天井の龍の絵も思いもかけぬ収穫でした。

天台宗五箇室門跡の一つで、親王か法親王が住職として居住する寺院として格式が高く、山寺として周りの風情を伝える古刹です。
尚、天台宗五箇室門跡とは、青蓮院、三千院、妙法院、曼殊院とここ毘沙門堂の五寺院をいいます。

  
       勅 使 門  Ⅰ                   勅 使 門   Ⅱ   
     

ご本尊は、京の七福神の一つ毘沙門天を祀ってあることからこの名がある。
創建は大宝三年(703年)文武天皇の勅願だ僧行基によって開かれたとあります。

 
                              本堂から弁才天を望む  

 
  本堂                             仁王門         
 

拝観料500円を払うと本殿、霊殿、宸殿を周り、晩翠園を見学出来、各部屋の襖絵などの説明を受けることが出来ます。

霊殿は、阿弥陀如来を中心に歴代の影像や位牌を安置されています。
そこの天井には天井龍が描かれており、狩野永叔主信の作で、眼の向きや顔が見る角度によって変化します。
部屋を一回りすると、天井龍はそれを追いかけて見ているように見えます。

  
     霊殿の”天井龍”                宸殿にある逆遠近法で書かれた襖絵  

    
    左から右に見て歩くと、机の大きさと向きが変わってきます。


宸殿は、御所にあった後西天皇の旧殿を元禄6年(1693年)に移築された建物です。
この宸殿の襖絵は狩野益信の作で、見る角度によって変化してみえます。
漠然と見ていては分かりませんが、そこは案内のお坊さんが説明され、改めて驚かされます。

晩翠園は、谷川の水を引き滝を造った江戸初期の回遊式庭園で、池には座禅石とか千鳥石とか配置された名園だそうです。

  


ここを出ると紅葉に囲まれた弁財天が祀ってあります。
太閤秀吉公の大政所・高台尼公が大阪城内に祀っていたものを当寺に移したものです。
またの名を不老弁才天と言われ、多くの人に信仰されています。

当初に思っていた以上に、紅葉もそして寺院も満喫してきました。

他にトンチを必要とする部屋もありました。

住職を訪れる客人に会えないと別室に通されます。
その部屋の襖絵には、”梅にウグイスではなくクジャク”とか竹にスズメではなくヒヨドリ”とか     あり得ない光景が描かれています。
この意味がわからなくては、いつまでも待たされるそうです。

つまり、”合えない”から”会えない”つまり「あなたとは取り(鳥)合わないということを暗示しており、これを察して帰ってゆくそうですが、客人 全部が全部意味がわかるのでしょうか・・・・・

なお、部屋の中の撮影は禁止されています。 
上記の天井龍や襖絵はカタログやwebから写しました